言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

俺は俺のやり方でやる、文句あっか!

2014-02-28 19:16:43 | 言いたいことは何だ
東京新聞の「こちら特報部」は毎回、政情や時事や社会の話題・疑問をニュートラルな状態で取り上げる「報道」です。
 
web版では掲載されていないので、その時々で私の独断で転載をしておりますが、今回はあのNHKの籾井会長の「理事辞表預かり」の一件です。
 
籾井会長は国会で「一般社会でよくあること」という発言に言及し、取材を通し、一般社会では当たり前のことなのか。を当たり前の疑問として報じています。
 
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お騒がせ発言が続くNHK会長の籾井勝人氏。今度は十人の理事全員から辞表を提出させていたことが明るみに出た。
 
「一般社会でよくあること」と強弁したが、彼の言う「一般社会」とはどこのことか。籾井氏の会長就任を後押しした安倍首相の目指す社会像が透けて見える。            (榊原崇仁)
 
「辞表を預かったことで理事が萎縮するとは思わない。一般社会ではよくあることだ」。
 
籾井氏は二十六日、衆院予算委員会阻分科会でそう述べた。


籾井氏は会長就任初日の一月二十五日の臨時役員会で「あなた方は前の会長が選んだ。
 
今後の人事は私のやり方でやる」と辞表の提出を求めたという。
今月二十一日の衆院総務委員会で事実関係を問われた際は「人事のことなので
言及を避ける」とかわしたが、二十五日の同委員会で全理事が辞表を提出してい
たと証言。

籾井氏も認めざるを得なかった。
ところが、今度は「よくあること」と開き直り、二十七日には「役員としての覚悟を持ってもらうためにお願いした。
辞表で役員を脅すようなことは一切しない」と自らの行為を正当化した。

ところで「ブラック企業」を除いて、上司が部下に進退を白紙委任させることはよくあることなのか。
 
籾井氏が副社長を務めた三井物産の広報担当者は、「こちら特報部」の取材に「当社では、経営者が役員から辞表を預かるなんてことはない」と明言し、部長クラス
や課長クラスが部下に辞表を提出させることについても「ちょっと考えられない」と回答。

 
籾井氏の「よくある」発言の感想を求めると「すいません、コメントできません」と困惑をあらわにした。


籾井氏が社長だったITサービス会社、日本ユニシスはどうか。
やはり担当者は「私の知る限り、辞表の提出を求めた例は社内ではない」と語り、「籾井氏は既に弊社を退職した。
これ以上のコメントは控えたい」とうんざりした様子。

同氏が副会長の財団法人・日本バドミントン協会も「全然ない」と強調した。
当事者のNHKにも聞いた。
過去に今回と似た例があったかについては「記録が残ってない」と言葉を濁したが、NHK経営委員の石原進氏が会長を務める1R九州の担当者は「うちでそういう話は聞いたことがない」。
 
大相撲中継を通じて、NHKと関係が深い日本相撲協会の広報担当者も同様の回答を寄せたうえ、「個人的には、なぜNHKの理事たちが籾井氏の求めに応じて辞表を出したのかを知りたい」と語った。

出処進退の一任が「よくあること」に同調する意見は籾井氏の古巣などから聞こえてこなかったが、これを単なる「軽率な言動」で済ましてはいけない。



一橋大の渡辺治名誉教授(憲法学)は、籾井氏が就任会見で「政府が『右』と言っているものを、われわれが『左』と言うわけにはいかない」と述べたことにも触れ、「やっかいなのは籾井氏自身が思想統制を悪いと思ってないこと。

 
時代に逆行している感覚がなく、軍国主義的な上意下達が当たり前と考えている節
がある」と語る。



コラムニストの小田鳴隆氏は「籾井さんは安倍さんがNHKに送り込んだ人物。
 
粗井さんの言動は、安倍さんの思考をそのまま映し出している」と指摘し、こう付け加えた「籾井さんのやり方はサル山のボスと一緒。権力を誇示すれば、皆が従うと思っている。
籾井さんにはNHKが、安倍さんにはこの国が、でかいサル山のように見えているのだろう」
 
自民党が大量の得票を得て政権を握ると、こうなるという「事象」を通り越した事件だ。
 



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