[営農発電・最前線] 耕作放棄地再生 20年間農業継続期す (2014/2/28):日本農業新聞記事
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広告代理店を経営する千葉県八街市の篠塚信幸さん(63)は、持て余して耕作放棄地となっていた農地30アールを再生、営農型発電を始めた。中古トラクターを購入、経営引退後は年金と売電収入を得つつ、固定価格買取制度(FIT)で売電できる20年間、営農を継続する決意だ。
借り手ない畑に 母の加齢に伴い畑を人に貸した。取り付け道路がなく、周辺の開発が進むと孤立化して借り手がいなくなった。「農業委員会から荒らしてはいけないと指導された。農業はできそうにないので市に寄付を申し出たら、入り口がない土地は要らないと断られた」という。仕方なく人に頼んで、年2回の草刈りだけしてきた。http://image.agrinews.co.jp/uploads/fckeditor/2014/02/28/uid001010_2014022812074249dd464e.jpg
営農型発電との出合いは、施工業者のアメニテック(千葉市)が開いたソーラーシェアリングのセミナーだった。
ソーラーシェアリングは農機メーカーの技術者だったCHO技術研究所(神奈川県川崎市)の長島彬さん(70)が考案した。農地に支柱を立てて発電パネルをすのこ状に設置する。2004年に特許を申請し05年に公開、誰もが無償で使えるようにした。
光が強いほど光合成は盛んになるが、一定の強さで頭打ちになる原理を活用する。散乱光がより有効に使える幅が狭いパネルを使い、遮光率は作物に影響がない32%を採用する。
篠塚さんが設置した営農型発電施設は出力が44キロワット。30アールのうち、10アール強の部分に単管パイプで架台を組み440枚のパネルを設置した。ラッカセイの特産地で畑が裸地になると強風で土が飛ぶ。そのため、パネルが発電した直流電流を交流電流に変換するパワーコンディショナーなどの電気機器は、コンテナを畑に設置して収納した。
老後の安定期待 12年度に経済産業省の認定を受け売電価格は1キロワット時が税込みで42円。毎月20万円の収入を見込む。事業費1600万円は全額金融機関から借りた。売電収入を充てて10年弱で返済し「70歳ぐらいで引退、年金と売電収入で老後を安定させて生活したい」と計画する。13年10月から売電している。
農地はトラクターで再生し、ミョウガとフキを定植した。「土日と平日の1日を農作業に当てたい」と考えている。
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広告代理店を経営する千葉県八街市の篠塚信幸さん(63)は、持て余して耕作放棄地となっていた農地30アールを再生、営農型発電を始めた。中古トラクターを購入、経営引退後は年金と売電収入を得つつ、固定価格買取制度(FIT)で売電できる20年間、営農を継続する決意だ。
借り手ない畑に 母の加齢に伴い畑を人に貸した。取り付け道路がなく、周辺の開発が進むと孤立化して借り手がいなくなった。「農業委員会から荒らしてはいけないと指導された。農業はできそうにないので市に寄付を申し出たら、入り口がない土地は要らないと断られた」という。仕方なく人に頼んで、年2回の草刈りだけしてきた。http://image.agrinews.co.jp/uploads/fckeditor/2014/02/28/uid001010_2014022812074249dd464e.jpg
営農型発電との出合いは、施工業者のアメニテック(千葉市)が開いたソーラーシェアリングのセミナーだった。
ソーラーシェアリングは農機メーカーの技術者だったCHO技術研究所(神奈川県川崎市)の長島彬さん(70)が考案した。農地に支柱を立てて発電パネルをすのこ状に設置する。2004年に特許を申請し05年に公開、誰もが無償で使えるようにした。
光が強いほど光合成は盛んになるが、一定の強さで頭打ちになる原理を活用する。散乱光がより有効に使える幅が狭いパネルを使い、遮光率は作物に影響がない32%を採用する。
篠塚さんが設置した営農型発電施設は出力が44キロワット。30アールのうち、10アール強の部分に単管パイプで架台を組み440枚のパネルを設置した。ラッカセイの特産地で畑が裸地になると強風で土が飛ぶ。そのため、パネルが発電した直流電流を交流電流に変換するパワーコンディショナーなどの電気機器は、コンテナを畑に設置して収納した。
老後の安定期待 12年度に経済産業省の認定を受け売電価格は1キロワット時が税込みで42円。毎月20万円の収入を見込む。事業費1600万円は全額金融機関から借りた。売電収入を充てて10年弱で返済し「70歳ぐらいで引退、年金と売電収入で老後を安定させて生活したい」と計画する。13年10月から売電している。
農地はトラクターで再生し、ミョウガとフキを定植した。「土日と平日の1日を農作業に当てたい」と考えている。
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