言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

日本人は民主主義というものを知りません

2012-03-07 23:13:07 | 言いたいことは何だ

                    武田邦彦 「御用学者の生き証人」 2012.03.03



                    武田邦彦 「御用学者の生き証人」 2012.03.03
 
 
御用学者の生き証人
 
日本は体裁上は「民主主義」ということになっているし、すべての手続きは「民主的」に行われていると考えられています。そもそも、自由民主党という自由と民主を掲げた党が長い間、政権を担い、さらに2年余前にはついに「民主主義」だけを標榜した民主党という政権ができました。
 

もっとも、北朝鮮と一般的に言われる国は「朝鮮民主主義人民共和国」というのがたかし正式名称ですが、国会議員の選挙も主席を決めるのも「人民」がそれほど関与せず、3代にわたって世襲が行われています。
 

北朝鮮は情報が制限されていて、民主的国家ではないと批判する人もいますが、日本も似たような国家になったのではないかとも思います。特に原発関係の情報の操作はかなり露骨でしたし、今でも「1年1ミリなんて、法律にあるの?」などと環境省が言っている始末です。
 

民主党は、「消費税の増税はやらない、沖縄基地は県外に移転する、高速道路料金や高校無料化などの公約」をかざして選挙に圧勝しましたが、公約のほとんどすべてを実施せずに政権の座に着いているのですから、「2009年の総選挙はなかった」と考えた方がよい状態です。
 

主たる公約の他にも尖閣諸島事件では情報を公開しなかったし、原発事故に至っては恐怖政治とでも言える状態が続いています。岩手県の児童の尿の検査では、給食をとっていた児童の方が給食を食べなかった児童よりかなり尿中のセシウムが多かったようです。
 

さらに、アメリカから原発前後の会話記録が大量に公表されても、日本では「事故直後の議事録はとっていなかった」ということになるなど、民主的手続きとはまったく言えない状態が続いています。
 

でも、どうも日本国民は「それでよい。民主主義でなくてもよい」と思っているような感じもするのが残念です。いわゆる有識者やマスコミの論調は「1年1ミリという被曝限度はもともと低すぎた。もっと被曝しても良いのだから、規則を破っても良いし、騒ぐ方が問題だ」ということに終始していますし、政府の言う「助け合う」、「風評被害」などの言葉をそのまま使っています。
 

有識者の方の本当の心の中は推し量れません。これまでレントゲン一つとるのにも警戒させていた医学関係者は福島の児童が1年20ミリ(胸のレントゲン400回分)になっても「適切」という判断をしていますし、従業員の被曝を平均1年1ミリに自主規制していた電力会社関係者も声を上げません。
 

私は実に奇妙な日本になったものだと思いますが、現実にそれを多くの知識人が支持しているというのはどういう理由でしょうか? 選挙公約を破っても問題ない、情報秘匿があっても民主主義だ、国の基本施策(被曝を避ける)は状況によって変えることができる・・・本当に多くの人がそう思っているのでしょうか?
 

・・・・・・・・・
 

日本は「民主主義」ではなく「官僚主義」ではないだろうかと疑います? かつて王様が支配しているように見えて、実は去勢された特殊な人たち「宦官」が宮廷の実験を握り、国を支配していた時代と似ているように感じます。
 

実は私は森首相の時代から原子力関係の専門委員の辞令をずっともらってきました。そして2012年9月14日まで菅首相直々の辞令をいただいています。これまで毎年、少なくとも6回ぐらいは委員会にでて意見を述べていました。
 

でも、2011年3月12日に福島第一原発の事故が起こり、私が政府の対応に批判を始めるから、すでに1年を経とうとしていますが、原子力委員会からはお呼びは来ません。原発があのような状態になったのだから、これまで批判的な発言があった私のような委員を呼んでその意見を聞くのが適当と思いますがお呼びはないのです。
 

実は私が菅首相からいただいた辞令について官僚は、「ああ、あれ。武田さんの辞令は形式的に首相の任命になっているだけで、地位は低いのだからいちいち首相にお伺いを立てることなどしませんよ.事務方で処理するだけです。」と言うでしょう。
 

実は昨年は委員会にまったく呼ばれませんでした。私は「政府を批判したのだから委員会からは呼ばれないのは当然だ」と思っていましたが、これこそは「武田が御用学者ではない証拠」でもあり、「政府を批判すると委員会から呼ばれない」という実例であり、「政府の委員会に出ている人は御用学者だけ」ということの証明でもあるのでしょう。
 

{政府の委員会は官僚の都合の良い人だけが選ばれる}ということになると、これは民主主義とは言えません。民主党の議員も当選したら国民との公約を破り、官僚側についているのですから、「日本人総官僚の下僕」となっているのは明らかです。
 

(平成24年3月3日) 武田邦彦
 
<武田邦彦氏のHPより抜粋・転載> http://takedanet.com/2012/03/post_30dc.html




 
>日本は体裁上は「民主主義」ということになっているし…
 
私は形式民主主義と呼んでいます。因みに形式法治国家でもあります^_^;
社会のあらゆるシーンが形骸化されて本質を失い、形式と幻想が蔓延しています(>_<)
 
 
でも、どうも日本国民は「それでよい。民主主義でなくてもよい」と思っているような感じもするのが
残念です…
 
源泉徴収により納税意識も削がれていますし、元々外圧により与えられた“民主主義”ですから当事
者意識はありません。それに本当の民主主義というものを体験したことが無い訳ですから何ら違和感
はないのです^_^;
 
 
>私は実に奇妙な日本になったものだと思いますが、現実にそれを多くの知識人が支持していると
いうのはどういう理由でしょうか?
 
その知識人とやらがカネと権力で飼い慣らされて骨抜きになり、恐るべき背信と背任の限りを尽くし
ているのです(>_<)
 
 
>これこそは「武田が御用学者ではない証拠」でもあり…
 
御用学者にも色んなレベルがあるのだと思います。小出氏や武田氏はこの国にあっては非常に
秀逸な学者さんかもしれませんが、それでも汚染された食品は大人が食べるべき(小出氏)だとか
プルトニウムは比重が重いから特に気にする必要はない(武田氏)などと主張しています
やはり、庶民感覚からすればエリート学者さんの言うことはどうも理解しきれません(>_<)
 
>実は去勢された特殊な人たち「宦官」が宮廷の実験を握り、国を支配していた時代と似ている…
>「日本人総官僚の下僕」となっているのは明らかです。
 
まさにおっしゃる通りですね(。◕‿◕。)ノ


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