出るわでるわ 猪瀬都知事弁解の矛盾とウソ
日刊ゲンダイ
http://gendai.net/articles/view/news/146168
これは完全にアウトだ。
公職選挙法違反容疑で6人の逮捕者が出た徳洲会から5000万円をもらっていた東京都の猪瀬直樹知事。
22日の会見で「個人的に借りた」と言ったが、釈明すればするほど支離滅裂で疑惑は深まるばかり。
もう辞任した方がいい。
とにかく猪瀬の弁解は矛盾だらけだ。22日、最初に報道陣に対応したのは午後1時すぎ。その際の説明はこうだった。
「昨年11月に石原前知事が辞めることになって、出馬するので挨拶回りをした。徳田さん(虎雄前理事長)に資金提供という形で応援してもらうことになった」
普通に聞けば「選挙の応援」だ。
ところが、この2時間後の記者会見では、「選挙資金ではない。個人の借り入れ」と言い換えたのだ。
■シドロモドロの弁明聞くにたえぬ
ならば、何のために借りたのか。
「初対面だった」と説明する虎雄氏から、5000万円もの大金が無利子・無担保で提供されたのである。
その説明はシドロモドロで二転三転。
「頑張って下さいということだった」「選挙のことがよくわからない時に、借りる意味がわからないで借りた」「申し出を断るのもいけない感じがした」「個人の借り入れを持っていることで少し安心するということはあったかもしれない」とクルクル変わった。
カネは虎雄氏の次男・徳田毅衆院議員から、議員会館で直接猪瀬に手渡された。
その際、「借用書を書いた」と強弁するものの、相手方が誰の名前だったかは「わからない。名前を見ていない」。
借用書の現物も「手元にあるかわからない」と言う。
揚げ句の果てには、借り入れは「むこうからもちかけられたものでも、こちらからお願いしたものでもない」と、ワケがわからない言い逃れで取り繕うのだった。
また、借入金は今年の1、2月に返済するつもりだったが、徳洲会側の事情で延び、夫人の死去や五輪が重なり、結局9月に返済したと説明。
徳洲会事件の強制捜査後の返済になったのは、「タマタマ時期が重なっただけ」とホザいたが、そんな偶然があるわけがない。
政治資金に詳しい日大教授の岩井奉信氏(政治学)もこう言う。
「選挙のための資金なら虚偽記載。
自己資金が3000万円あったということですから、5000万円を加えると、都知事選の法定費用である6000万円も超えてしまいます。
一方、個人として借りたというのなら、5000万円もの大金が無利子ですから、相当な便宜供与になる。
医療の許認可権を持つ知事になるのがわかった上での貸し付けなので『事前買収』にもなりかねません。
そもそも、なぜ徳田氏から借りたのか、なぜすぐ返さなかったのか、徳洲会問題が事件化してから返したのか。
筋が通った説明ができていません。
誰かの入れ知恵で説明を変えているんじゃないかと思いますが、どんどんドツボにはまっている。ますます疑いが強まりました」
都議会は22日の議運理事会で「各会派で調査する」という程度にとどめていたが、猪瀬の記者会見があまりにヒドかったので、「議会として問題にせざるを得なくなるだろう」(自民党都議)と態度を硬化させている。
もはや猪瀬は逃げ切れない。社会的にオシマイである。
日刊ゲンダイ
http://gendai.net/articles/view/news/146168
これは完全にアウトだ。
公職選挙法違反容疑で6人の逮捕者が出た徳洲会から5000万円をもらっていた東京都の猪瀬直樹知事。
22日の会見で「個人的に借りた」と言ったが、釈明すればするほど支離滅裂で疑惑は深まるばかり。
もう辞任した方がいい。
とにかく猪瀬の弁解は矛盾だらけだ。22日、最初に報道陣に対応したのは午後1時すぎ。その際の説明はこうだった。
「昨年11月に石原前知事が辞めることになって、出馬するので挨拶回りをした。徳田さん(虎雄前理事長)に資金提供という形で応援してもらうことになった」
普通に聞けば「選挙の応援」だ。
ところが、この2時間後の記者会見では、「選挙資金ではない。個人の借り入れ」と言い換えたのだ。
■シドロモドロの弁明聞くにたえぬ
ならば、何のために借りたのか。
「初対面だった」と説明する虎雄氏から、5000万円もの大金が無利子・無担保で提供されたのである。
その説明はシドロモドロで二転三転。
「頑張って下さいということだった」「選挙のことがよくわからない時に、借りる意味がわからないで借りた」「申し出を断るのもいけない感じがした」「個人の借り入れを持っていることで少し安心するということはあったかもしれない」とクルクル変わった。
カネは虎雄氏の次男・徳田毅衆院議員から、議員会館で直接猪瀬に手渡された。
その際、「借用書を書いた」と強弁するものの、相手方が誰の名前だったかは「わからない。名前を見ていない」。
借用書の現物も「手元にあるかわからない」と言う。
揚げ句の果てには、借り入れは「むこうからもちかけられたものでも、こちらからお願いしたものでもない」と、ワケがわからない言い逃れで取り繕うのだった。
また、借入金は今年の1、2月に返済するつもりだったが、徳洲会側の事情で延び、夫人の死去や五輪が重なり、結局9月に返済したと説明。
徳洲会事件の強制捜査後の返済になったのは、「タマタマ時期が重なっただけ」とホザいたが、そんな偶然があるわけがない。
政治資金に詳しい日大教授の岩井奉信氏(政治学)もこう言う。
「選挙のための資金なら虚偽記載。
自己資金が3000万円あったということですから、5000万円を加えると、都知事選の法定費用である6000万円も超えてしまいます。
一方、個人として借りたというのなら、5000万円もの大金が無利子ですから、相当な便宜供与になる。
医療の許認可権を持つ知事になるのがわかった上での貸し付けなので『事前買収』にもなりかねません。
そもそも、なぜ徳田氏から借りたのか、なぜすぐ返さなかったのか、徳洲会問題が事件化してから返したのか。
筋が通った説明ができていません。
誰かの入れ知恵で説明を変えているんじゃないかと思いますが、どんどんドツボにはまっている。ますます疑いが強まりました」
都議会は22日の議運理事会で「各会派で調査する」という程度にとどめていたが、猪瀬の記者会見があまりにヒドかったので、「議会として問題にせざるを得なくなるだろう」(自民党都議)と態度を硬化させている。
もはや猪瀬は逃げ切れない。社会的にオシマイである。