言わなければならない事は言わないと前には進まない

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高市早苗大臣が目論んでいる真実は!

2016-03-09 04:20:29 | 言いたいことは何だ
高市早苗総務大臣の電波停止発言に、ジャーナリストたちが怒りの声を上げています。
ごもっともの発言ですが、一歩引いて考えると、高市の発言には「天下の宝刀」が隠されているとみるべきです。


「天下の宝刀」とは、「電波オークション」のことです。

それは、2011年7月に地上波のアナログ放送が終了し、デジタル放送に変わりました。


このとき、NHKをはじめ民放の女子アナが画面から「これからはデジタル化の時代で、多チャンネル放送を大いに楽しめる時代になります」と言っていましたね。



それは嘘ではないのです。(実行していればのことですが)

多チャンネルはデジタル化により、画像を圧縮することで電波帯域に空きスペースが出来たわけです。


それにより今まで以上に多チャンネル化が生まれるはずだったんです。


「多チャンネル」となれば、当然のことですが、チャンネルが増えた数だけ放送局が生まれるということです。


そういうことですが、実際は、あの2011年7月以降、新たな放送局が出来ましたか?
アナログ時代と同じ程度の局数でしょう。 


それはどういうことかと言えば、本来は多チャンネルで電波帯域が増えた分を電波オークションを行うことで入札した企業や団体が放送局を作り、新たなチャンネルとして、新たな番組が作られるというはずだったのです。



では何故、チャンネルや放送局が増えないのか。ということです。
何故、空いている電波帯域を売らないのかということです。



簡単に言うと、放送局が増えれば既成の日本テレビやテレビ朝日やTBSやフジテレビや東京12チャンネルという在京キー局は、地方に出来る新たな局を傘下に入れられず、ネットワーク情報網が崩れる恐れがあるわけです。

NHKは別として、この在京キー局は全てが大手新聞社が子会社として経営しているわけです。



本来、空いているチャンネルを売れば数千億円から数兆円という金が国に入ってくるはずなのですが、何故それをやらないのか。(09年の鳩山政権で原口一博総務大臣・当時は行おうとしたのですが、後ろで枝野氏がまだ時期尚早です、と言って中断してしまったのです)


欧米では絶対に禁止されている、新聞社がテレビ局を運営してはいけないという「クロスオーナーシップ」が日本では何の問題も無いように既得権益化して生き続けているわけです。


それを政府は認めているわけです。

莫大な電波料が入るのに、敢えてチャンネルを売ることをせず、今の地上波局にチャンネルを無料で貸しているのは何故か?



それは、チャンネルをお前たちに預ける代わりに、政府の言うことを聞けよ。と暗黙で言っていることなのです。


ですから、高市総務大臣が「電波停止する」と言ったのは「政府の言うことに歯向かえば、電波のオークションをやりますが、それでもいいですか」と言っているのです。


しかし、高市総務大臣は、「電波オークションをやります」とは口が裂けても言いません。

もし、それを言ったら、大手メディアは猛反対をしながら、安倍政権潰しにかかります。



「ジャーナリズム」と「クロスオーナーシップ」は相反するのですが、こういう時は全ての新聞、テレビは、倫理やジャーナリズムのことは棚に上げて、訳の分からない論理を展開するでしょうね。


ここに、多くの大手メディアが政府を批判できず、政府の広報化となっていることなのです。


ジャーナリストや評論家が言うべきことは、「クロスオーナーシップ」を禁止し「電波オークション」を行うべきだ。と訴えることがジャーナリズムが生まれることに繋がるのですが、彼らも既存のテレビ局から出演料を貰う立場です。


本当にジャーナリストを標榜するなら、「クロスオーナーシップ」を禁止し
自由な立場で報道をすべきだと言うべきですね。


高市大臣の発言は、政府の言うことを聞かないと、「電波オークションをやるけど、それでいいのか、お前らよ!」と新聞社やテレビ局の経営者を脅しているわけです。


親会社の新聞社としては濡れ手で粟のテレビ局事業から撤退したくはないのです。


これが日本の悪しき既得権益として図々しく生きている実態なのです。


因みに、関東圏ではフジテレビのチャンネル番号は「081」です。
シャラポワのドーピング問題を放送していました。

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リモコンの8を押すと082になりますが、中身は081と同じです。
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また、8を押すと083になりますが、中身は081と同じです。
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つまりフジテレビはチャンネルを3つ持っているわけです。
NHKから民放も全く同じように必要の無いチャンネルを持たされているわけです。


既存のテレビ局は、使えるチャンネルを無償で持っているのですが、宝の持ち腐れのように、やっているのは、本番組を流すか、本局の子会社が制作したショップ番組の「コマーシャル」でお茶を濁しているわけです。




テレビを見る多くの人は毎日コマーシャルを見ていることになるのです。


本来ならショップチャンネルも番組なら、視聴率が出るはずですが、発表されていますか?


どこが多チャンネルだよ、と言いたくなるわけです。


テレビ局全ての電波料は、たったの51億円しか払っていないのです。



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このような仕組みでは、政府の言うことを聞かないわけにはいかない。ということですが、面白くも無いテレビ離れが起きている今、ネットに駆逐されるのを指をくわえて見ているしかないのでしょうか。

テレビが生き残る唯一のコンテンツは、甘利明を追い詰めて心情をゲロさせるとか、福島原発事故後の放射能汚染の実態は此処まで広がっている、とかTPPを批准するとこれからの日本の農業はこうなる。というドキュメント番組を台本を作らず、現場対応でどう進行するか、出たとこ勝負で突き進めば、国民は観ますよ。


NHKは国会中継をやりますが、関東のNHKは「011」と「012」があります。


「011」が今までの番組とすれば、何も時間を気にせずに、「012」で国会中継を流せば、「ここで国会中継を終わります」などと切らずに済むわけです。


「012」をNHKの国会中継専門チャンネルとして使えば、視聴者も納得し、契約数も伸びると思いますが、そうは思いませんか?




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1 コメント

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Unknown (country-gentleman)
2016-03-09 04:49:00
SUMさん
再・転載ありがとうございます。
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