言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

田中正造 今日 ご命日 100年 

2013-09-05 18:15:57 | 言いたいことは何だ
  田中正造は、記憶力の悪さを苦にしていたという。
 愛妻や養子の名すら失念したという逸話もあるらしい


  ▼ 三十代に殺人の冤罪(えんざい)で、三年の獄中生活を強いられた。
   病死した囚人の衣類をもらい受けて寒さをしのぐほどの過酷な
   日々の中で、記憶力の悪さを克服する道を見出す。
   「要はただ専門と云(い)うに外(ほか)ならず。他の事は忘れよ」。
   一つのことに専念し打ち込めば、記憶力など問題にはならないはずだと


  ▼ 正造が専心したのは「一身を以(もっ)て公共に尽くす」こと。
   明治の富国強兵の世にあって、為政者が目をつぶってほしいこと、
   忘れ去ってほしい問題を、自分が生まれ育った農村の視点で考え、
   死ぬまで行動し続けた


  ▼ 渡良瀬川の恵みの中で暮らしていた農民が足尾銅山の鉱毒で
   生活を奪われると、国策のまやかしを追及し続けた。
   軍事費の負担増を批判して、同じ使うのなら、
   外交に費やし諸国の信頼を得るように求めた


  ▼ 記憶力の乏しさを補うためだろうか、膨大な日記を遺(のこ)した。
   <天地は皆我(わが)身なる事を知るべし…山を掘り金属を出して
   便利とす、之(これ)我肉を売って衣食に代るの類なり>


  ▼ <国家のため、国家のためと唱えて…山を盗み…村を潰し、
   古になき大毒海の如(ごと)きを造り、
   以て窮民を造り多く人を殺す。国家のためとは何を>


  ▼ 正造が七十一歳で世を去って、きょうで百年。
   その言葉は、今の日本に重く鋭く響く。


       ~~~~~~~~~~~~~~


  真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 
 人を殺さざるべし


  己の愚を知れば則ち愚にあらず、己の愚なることを知らなければ
 真の愚である。
  民を殺すは国家を殺すなり、法を蔑ろにするは
 国家を蔑ろにするなり、人が自ら国を殺すのである。
                  
                    (田中正造之生涯 大空社より)


  足尾銅山鉱毒事件は100年前です。
 福島の事故後何も変わらぬ日本の政治ですが、


  何も変わらぬなどと言っていては何も変わりません。
 私たちはそれぞれの立ち位置で、声を上げ続けなければなりません。


     



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