結局この場所から羽化が確認できたのは、シオヤトンボ、シオカラトンボとルリボシヤンマの3種のみでしたが、驚かされるのはなんと言ってもルリボシヤンマの乾燥に対する回避能力です。
本種の幼虫期間は3~4年とされていますので、ここで羽化した幼虫は少なくとも3年間は、この不安定な環境で命をつないでいたことになります。本種の幼虫は水が干上がってしまうと、湿った水ゴケの間や石の隙間、枯れたスゲの間などに入り込んで乾燥から身を守っているのです。写真の個体はルリボシヤンマの♀終齢幼虫ですが、わずかに水気の残る水ゴケ内から発見されました。
本種の幼虫期間は3~4年とされていますので、ここで羽化した幼虫は少なくとも3年間は、この不安定な環境で命をつないでいたことになります。本種の幼虫は水が干上がってしまうと、湿った水ゴケの間や石の隙間、枯れたスゲの間などに入り込んで乾燥から身を守っているのです。写真の個体はルリボシヤンマの♀終齢幼虫ですが、わずかに水気の残る水ゴケ内から発見されました。
7月初旬、水溜りの水が完全に干上がってしまいました。
このヤゴはアキアカネの終齢幼虫ですが、本種の場合、こうなってしまってはもうどうしようもありません。基本的にアカネ、イトトンボ系のヤゴには乾燥回避能力が備わっていない為、干上がってしまった環境下では次のまとまった雨までじっと耐えるしか無く、ほとんどのヤゴが命を落としてしまいます。このヤゴも次の雨まで持ちこたえることは出来なかったと思われます。事実、この環境からはアキアカネ、ノシメトンボの羽化は確認できませんでした。
このヤゴはアキアカネの終齢幼虫ですが、本種の場合、こうなってしまってはもうどうしようもありません。基本的にアカネ、イトトンボ系のヤゴには乾燥回避能力が備わっていない為、干上がってしまった環境下では次のまとまった雨までじっと耐えるしか無く、ほとんどのヤゴが命を落としてしまいます。このヤゴも次の雨まで持ちこたえることは出来なかったと思われます。事実、この環境からはアキアカネ、ノシメトンボの羽化は確認できませんでした。