花日和

恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

1911

2011年11月10日 | 映画
図らずも中華電影月間となってしまって嬉しい悲鳴~ ...な11月の...

最初に観た中華電影が...《 1911 》 です



今からちょうど100年前の 《 辛亥革命 》 後のお話...

こちらは架空のお話だけど...今ちょっと“旬”な(笑) 《 孫文の義士団 》 から5年後のお話です

予告編やポスターでは 「ジャッキー・チェンの記念すべき100本目の映画」 と謳っていたので...

ジャッキー映画だとばかり思って観に行きましたが...これはジャッキー映画というより歴史映画です

ラストエンペラーの時代...衰退する清王朝を憂い
新しい国を作るため立ち上がった孫文の参謀を務める黄興は、革命軍を率い総督府に攻めこむ。
しかし、事前に情報を入手していた朝廷側に厳戒態勢を敷かれ、反乱は失敗に終わる。
多くの命を失った黄興らは戦意を喪失していくが……。


オープニングで、革命に行きつくまでの中国を取り巻く状況をダイジェスト映像で説明するんだけど...

これがまさに 《 レッドクリフ 》 のオープニングにそっくり (笑)

《 1911 》 は、劉備軍じゃなくて清王朝が、だんだん炎に取り囲まれて風前の灯...みたいな...

( レックリみたいに日本版だけなのかな? )

《 孫文の義士団 》 の孫文は、最初は顔さえ映らず...ほとんど喋る事もなく...表情も乏しく...

一体どんな人物なのかわからなかったけど...(これは「義士団」が主役だから仕方ないですが...

《 1911 》 の孫文は、とっても人間臭いというか...血の通ったリアルな孫文でした

孫文はヨーロッパで革命の意義を説き...心で血を流し...



孫文の一番の同志、黄興は蜂起の最前線で総司令として実際の血にまみれます...



革命に犠牲は付きものだけど...革命軍は、さまざまな場所で蜂起して敗れ...

ものすごく大勢の若い命が、泥にまみれ血だらけになって死んで行くのは観ていて辛かったです...


孫文...そっくりです



袁世凱も似てます



(※ この袁世凱役の孫淳さん 《 レッドクリフ 》 に出てたって書いてあるんだけど...え?...誰役で? )


しかし...登場人物が多すぎる~ 史実に忠実に描こうとしてるのは分かるんだけど...

いちいち画面に 「中国同盟会 林覚民」 とか... 「湖北新軍 張振武」 とかのテロップが出て...

しかも同じ画面に3人くらい同時に出たり...読んでるのに1秒くらいで消えちゃったりして...も~

あんまりイライラするので、途中からは見るのをやめました(笑)

(事前にある程度の知識がないと、ちょっと難しいかも...

そして...場面も、ヨーロッパにいる孫文...武昌の最前線にいる黄興...紫禁城の隆裕皇太后...

袁世凱サイド...湖北新軍...と...コロコロ変わるので状況が掴めず...

どこに焦点を置くかがイマイチ曖昧で...黄興と徐宗漢の愛もそんなに描き込んで無いのに...

いつの間にか「子供が出来たの」ってな話になっててビックリしました(笑)

とにかく...2時間の映画の中で、辛亥革命から清朝滅亡までを色んな観点から描こうとして

いろいろ詰め込み過ぎちゃった感は否めません...ちょっと残念です...


でも...娯楽(?)映画だと思って観ると、ちょっと難しいところがありますが...

辛亥革命前後の歴史のお勉強だと思って観ると、楽しくお勉強できると思います

(ただし...私は頭が悪いので、DVDを何度か観る必要がありますが...


そうそう...終盤だけの登場で、セリフも無かったけど...

《 新三国 》 の魯粛殿が出てたので...思わず小さくガッツポ-ズをしてしまいました(笑)

(私は知ってるぞ~的な喜び(笑))

それから...気のせいかもしれないけど... 《 孫文の義士団 》 のセットがまた使われてたような...


そして...今回ガッカリだったのは...私が観た映画館では吹き替え版しか上映が無くて...

徐宗漢役の李冰冰(リー・ビンビン)の吹き替えが江角マ○コだったのが激しく残念でした...



こういう特徴があり過ぎる俳優とかが吹き替えをやると、その人の顔が浮かんできて興醒めします...

出来れば日本語字幕版で観たかったな~

DVDが出たら、日本語字幕版でもう一度観てみようと思います
コメント (4)
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