憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

波陀羅・・・3   白蛇抄第5話

2022-12-13 09:45:26 | 波陀羅  白蛇抄第5話

「織絵・・・?」
「首の骨を繋ぐのは面倒に。
今度殺す時はもっと、別のやり方にしてくれるのかの」
「織絵?」
やはり織絵では無い。が、織絵なのである。
「はよう」
鬼女が情交を求むる声がしてくる。
「織絵はもっと淑やかだ」
「良いではないか。人前ではうまくやるに・・・ほれ・・はよう」
「お前。どこでそんな術を覚えた?」
「良いに・・・ほれ・・・」
裾を肌蹴ると先の陽道の姦通で
織絵のほとから破瓜の血が滲み出していた。
「ほれ。陽道。初女じゃ。
陽道、もう一度。しっかりと楽しむがよい。
よう、切れおらぬのを切り崩してやれ」
あははははと笑う鬼女も、
己が初手を味わえるのが嬉しくて仕方ないのだろう。
やがて。抗いもせず、陽道にその身を差し出しておきながら
「痛い。痛い。痛い」
何度も声を上げて陽道から逃れ様とする。
それを押さえつけて陽道は
「ああ、こうじゃ」
本の織絵もこうであったろうと思うのである。
「やめてぇ」
声まで辛げである。
その織絵を押さえつけ、陽道は何度も何度も織絵を襲った。
事が済みはてると
「この女子、良い女になるわ。陽道。
この身体から逃れられぬ様になっても知らぬぞ」
と、言い退ける。
取りも直さずそれは又、女鬼こと波陀羅の事でもある。
「お前が喋ると興醒めするわ」
すっかり、織絵のままの姿に陽道も興が載っていたのである。
「まあ、その内、我も、この身、お前に喘がされるのであろうの?」
ちらりと斜交いから陽道を見上げる織絵の妖しい瞳に
陽道はぞくっとする色香を覚えた。



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