わざわざ、第3倉庫にあつらえた鍵により、
ロァの宝玉は掠め取られる。
まさか、その鍵がリカルドの懸想をかなえる『鍵』になるとは、
ロァもおもってもいなかっただろう。
扉をあけると、同じ鍵で内側から鍵をかけることが出来る。
つまり、一度中から鍵をかけたら、
外から、開けることは出来ない。
鍵は長いくせに胴は太い。
だから、鍵穴から、中を覗くことが出来るくらい、
鍵穴も大きい。
鍵穴に鍵をつっこんでおかないと、まずいだろうなと
用心深くリカルドは考える。
倉庫の中は暗く、壁にすえつけられたランプに火をいれる。
なおさら、鍵穴から明かりがもれ、
誰だって中を見たくなるだろうから。
点火の油くさい匂いをきにかけながら
リカルドは明かりに浮かび上がった略奪品を見渡した。
ぐるりと見渡した一点にリカルドの目が留まった。
繊細な彫刻飾りを施した机がある。
上品で柔らかな光沢のある木の机であるが、
側面板から、引き出しまで、薔薇の蔓が絡みつき
小薔薇がところどころ、蕾をたずさえてさいているという意匠である。
「ふ・・これがいい・・」
上品な顔立ちと物腰。
アマロに似合いの処刑台になる。
この机にアマロを突っ伏させて・・・。
リカルドの夢想・・・
いや、これから、実現する物事への想像は夢想とはいうまい。
予想、あるいは計画というべきだろう。
机につっぷさせて・・
アマロのスカートを背中までたくしあげれば
白く柔らかな尻がリカルドの目の前にうかびあがる。
俺はアマロのうしろに立ち・・ゆっくりと、ズボンをおろし
さらけ出した陽物でアマロの尻のわずか下あたりを触れる。
アマロが・・俺の物の侵入を待ち受ける状態になっていれば・・・
ぐいぐいと真珠球が埋め込まれた俺の物がアマロの中をすりあげる。
そうじゃなけりゃ、
アマロは俺を罵倒するだろうな・・。
あの可愛らしい唇からどんな言葉が吐き出されようとも
結局は俺の物に貫かれる結果はかわりはしないが
やはり、騒がれるのは面倒。
さるぐつわでもかませて
机の上に突っ伏させればまるで、馬・・。
馬の尻を叩く鞭に
馬が服従するように
アマロも俺の鞭に服従する・・。
真珠球のごつっとした感触がロァでは得られぬ感覚を与え
アマロは・・恍惚の声をくつわの中でもらす。
アマロの服従が確立したら、アマロの身体をあおむけ
アマロの喜悶の表情を楽しみながら腰をゆすぶりつづけてやるさ。
リカルドの計画のひとつが決まる頃、
ジニーは船蔵にやってきたサンバーンの姿で
ロァがマストに上がったと知る。
交代でマストに登るはずだった、カーリーも休憩をもらえたようで、
マストに上がったついでに
ロァはしばらく見張りをするつもりのようだ。
リカルドに告げられたとおりのロァの行動が約束の合図。
「サンバーン。すまないけどさ、アマロに
ジニーがいますぐ会いたいといってると
つたえにいってくれないかねえ?」
「かまわないけど・・・」
じゃあ、ジニーさんには俺の相手はしてもらえそうもないのかと
サンバーンは不満を隠す気も無い。
「あとで、たっぷり、かわいがってあげるからさ・・
頼むよ」
ジニーにそこまで言わせればサンバーンの機嫌も直る。
「いいさ・・。でも、約束だぜ・・」
サンバーンに優先権をまもってくれなきゃなと
サンバーンはジニーにすりよった。
擦り寄ったサンバーンの股間に手を伸ばし
膨張した部分を撫でさすり、ぎゅっと握ると
「こんなになってるのを、あとまわしにしやしないよ」
あばずれた科白であるのに、ジニーがいうと
ひどく優しく聞こえるのが不思議だと想う。
サンバーンは、せつない渇望を抱いたままだったが
まずは、アマロ姐さんのところにいってやるかと
ほんのすこし、
優しい男をきどれる自分に酔った。
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