恩知らず

世の中、親の心 子知らず、なんて言葉があります。
また、国同士でもそんなことがあります。
曰く、中国がこれほど急速に発展したのには、日本のODAが大きな役割を果たしたとか。
韓国の経済成長には、やはり日本の戦後補償があったとか。
両国はそんなことなどなかったような顔をして、日本に厳しく当たってるとか。
翻って、日本にも似たような話はあるそうです。
マネックスの松本社長から教わりました。

◆新幹線は日本独自のものか
　そういえば、うっすらと聞き覚えがあります。
　実は、新幹線もあの黒部の太陽の黒四ダムも、世界銀行の融資を受けて作られたものだそうです。
　世界銀行はただ融資するだけではなく、シンクタンク・コンサルタントのような機能も果たしていたそうです。
　日本の国土の狭さと人口バランスから見て、経済発展のためには航空システムや高速道路網よりも先に高速鉄道が役に立つ
　との判断をしたらしいのです。
　黒四ダムについても、日本が将来必要となる電気エネルギーを、既存の水力エネルギーから効率的に取り出す判断だった
　のでしょうね。
　さらに言えば、グリーン席の命名にも関わってくれたらしい。
　それまでは、一等・二等・三等でしたから。

　そして、大半の日本人はそんなことはすっかりと忘れ、日本が自分の力だけで完成させたような錯覚をしてるんですね。
　のど元過ぎればなんとかとも言います。
　戦後～高度成長の時代に、日本人がとても頑張ったことに異論はありませんが、そこには他国の支援があったことも
　記憶しておくべきなんでしょうね。
　恥知らずとか、恩知らずなんて風評は日本人がもっとも嫌う評価なんでしょうから。