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言ってはいけない

2019-05-06 19:15:11 | 日記
世の中にはいわゆる阿吽の呼吸というものがあります。
わかっているけれどもそれは言わないでおこうとか。
また最近では、特に差別的な言い回しへの批判が激しいものがあります。
そんなこんなで、なかなかはっきりと言えないことがあるのですが、掲題の書籍が言ってくれました。

◆本当はわかっているんだけれど言ってはいけないこと
 人にとって遺伝の影響が大きく影響することは、皆さん良く理解しています。
 両親からの身長の遺伝率は66%、体重は74%だそうです。
 つまり、親が背が高ければ子供もおおむね背が高く、デブの子供はやはりデブになりやすいということです。
 これを踏まえて、精神疾患について調べると、統合失調症は82%、躁うつ病は83%、自閉症は男82%、女はなんと87%だ。
 つまり精神疾患は、肉体的特徴よりもはるかに高い確率で遺伝するということだ。
 残念なことだが、精神疾患者の居る家系とはできるだけ姻戚関係を持ちたくないという感情は、科学的には正しいのだ。
 
 もう1点、やれば出来るということの残酷さがあります。
 親がちゃんと子育てして、幼児教育をして、子が一生懸命努力すれば、一流大学に入って大企業に入れる・・・・
 祖父母や友人や周囲の人たちは、あふれんばかりの善意でこういった仕打ちをしてしまう。
 そうではないのです。
 一般知能(IQ)の遺伝率は、77%と極めて高い。
 IQは、精神疾患ほどではないものの、肉体的特徴よりもかなり高い確率で遺伝するということです。
 やれば出来ると励ましたりアドバイスしたりするのは、言われる本人にとっては非常に残酷なことなのだ。

 むろん遺伝の影響は100%ではありませんので、努力を否定するものではありません。
 突き抜けた努力を持って自らの殻を打ち破っていただくことは尊敬に値します。
 しかし、圧倒的多数の一般の人たちは、自らに与えられた道を少しずつ努力しながら進むのが幸せなのではないでしょうか。