傘はいらない

日経トレンディ誌は、現在あるいは、これからの流行りものを教えてくれる。
そんな内のひとつがこれだ。
世の中全体が、所有から使用への流れの変化の中で、シェアサービスの新顔と言える。
定着するかどうかは現時点ではわからない。
しかし、注目して見ておきたいビジネスだとも感じる。

◆傘のシェアで描く未来
　突然の雨のためにビニール傘を買った経験は誰にでもあるものだ。
　１本３００～５００円なので、痛い出費でもある。
　さらに、俯瞰してみれば、ビニール傘が大量に廃棄処分されることで、社会全体にも多大なコストが生じているのだろう。
　この問題を解決しようと立ち上がったのが、傘のシェアリングサ－ビスの運営会社「アイカサ」だ。
　
　その将来性は、協力企業から見て取れる。
　西武鉄道・JR東日本（出資企業でもある）・早稲田大学等だ。
　LINNEアプリで友達になる。そして、決済情報を登録すればOKのようだ。
　使用料金は１日（２４ｈ以内）７０円、返却は借りたのとは別のシェアスポットでもOKだ。
　このシェアスポットは、現在６００か所で、アイカサユーザーは５万人を突破しているとの事。
　目指しているのは、傘を持ち歩かないですむ生活の提案だそうだ。

　たしかに社会的意義も感じられる。
　それは名だたる企業の担当者も同様だったのだろう。
　担当者たちは共感し、次々と社内の根回しに動いてくれたのだという。
　その結果が、これらの協力企業群だ。　
　
　これからは、もしかして雨の日の過ごし方さえも変わっていくのかもしれませんよね。
　応援したいし、中京圏でもぜひ始めていただきたいものです。