つぶやき、遊び・仕事・日常

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新しい価値

2021-03-02 06:11:51 | 日記
新型コロナで閉塞感が続く。
そんな状況下で一般の下々の人々は苦境にあるが、富める人はさらに富んでいく場面もある。
社会の制度や秩序の流動性が低まり、いわゆる下流の人達の立場が固定化されていくともいう。
不満や不遇の身がこれからも続くかと思うと、やるせない気持ちになる。
だがそうとばかりは言えないのが人生だという。
俳聖松尾芭蕉の句にこんなのがあった。

◆どんなところからも「新しい価値」を発見する
 「枯れ枝に 烏のとまりけり 秋の暮れ」
 あれは無価値、それも無価値、あなたは無価値、見捨てられた存在かもしれない。
 だが、見捨てられたものに新しい価値を発見することもあるはずだ。
 それが人生の面白さでもある。

 枯れ枝はそれだけでは無価値だ。
 同様に烏も無価値と言えよう。
 しかし、その背景に秋の夕焼け空が赤々と輝いていたらどうか。
 なんと、金屏風に墨絵を描いたような芸術的な風景ではないか。
 枯れ枝も烏も、どちらも手品のように美しくなるものだ。

 人生もそういったものかもしれない。
 行動や活躍のステージを変えてみる、シーンを変えてみる、時間帯を変えてみる、考え方を変えてみる、
 そういうことによって、評価が一変するということもあるのかもしれないと、芭蕉の句は教えてくれる。
 なんとか自分自身にも新しい価値をみつけたいものです。