つぶやき、遊び・仕事・日常

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四十八茶百鼠

2021-03-03 06:38:05 | 日記
こんな言葉を聞いてなんのことかと思ったら、多彩な色のことだという。
四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)と読むそうだ。
その由来は江戸時に遡る。
経済的に余裕の出た商人・町人の贅沢を禁ずるために「奢侈禁止令(しゃしきんしれい)」が出された。
着物の色は、茶色・鼠色・藍色に制限されたのだ。

◆限られた条件の中でベストの仕事をするのがプロ
 その仕事に制約条件があり、それをクリアしたうえでやりきるのがプロだ。
 条件をクリアしないままやるのがアマチュアという訳だ。
 さらに言えば、条件は無視して、奇想天外な結果に結びつけるのは芸術家である。

 江戸時代の呉服屋は、この奢侈禁止令の範囲で、多種多様な茶色・鼠色・藍色のおしゃれな色合いの反物を作成したのだ。
 そしてそれらは、実際には48色や100色を超えるほどだったという。
 だから沢山の色をあらわす言葉という訳だ。
 そういえば現代でも、利休茶とか、銀鼠(ぎんねず)なんて色も呼びますよね。
 
 ビジネスでも言いがちな、ああもっと予算があったらなぁとか、もう少し時間があったらなぁ、
 なんて言うのはアマチュアの仕事ぶりということです。
 プロならば、制約条件をきちんとクリアすことが大事なんですね。