うろ覚えなのだが、結婚披露宴の祝辞でこんな話を聞いた覚えがある。
元々は能の「高砂」に、松の精として登場する翁(おきな)と媼(おうな)に由来するようだ。
まあ、共に白髪の生えるまでにも通ずるということなのだろう。
◆翁は熊手を持ち、媼は箒(ほうき)を持つ
翁の持つ熊手は福をかき集め、媼が手にする箒は邪気を払うという意味だ。
つまりは、旦那さんが熊手で掃き残したものを、奥さんが箒で掃いていくということ。
大きなものを掃くための熊手では細かいものは取り切れず、いわば欠点がそこにある。
そこを奥さんの箒が補っていく。
欠点とは、欠けた部分という意味だ。
そしてそれは、歯車に似ている。
歯車は、欠けた部分と出っ張っている部分がかみ合って回っていくものだ。
人と人との関係も同様で、互いに欠点を補いあえる相手を見つければ、
物事は歯車のようにうまく回っていくものだ。
→これは新しい視点でした。
弱点や欠点をなんとかカバーしたいと思っていましたが、
それは同僚やパートナーの力を借りればいいということのようです。