おいら、完全に誤解していました。
取り柄(とりえ)というものは、他人に秀でている能力のことだと思っていたのです。
そうではないことを教えてくれたのは、真言宗のご住職さんだった。
◆少しくらいましであればそれも立派な取り柄
悪いことではないのですが、日本人の多くは謙虚を美徳としています。
なので、自分で自分を褒めるようなことは、めったにありません。
また、自分の良い所を意識して暮らすような国民性でもないようです。
だから世の中は、自称何の取り柄もない人だらけなのです。
ここで「新明解国語辞典」を引いてみましょう。
取り柄とは:凡庸だと思われる人の性質や才能の中で幾分ましだと思われる所:だったのです。
だから「取り柄」とは、他人よりも抜きんでているところではありません。
幾分まし=多少いい、程度で十分なのです。
だったらおいらにも取り柄はありそうだ。
・若作りしている
・元気だ
・わりとなんでも積極的に取り組む
・真面目だ
なんだ、取り柄だらけじゃないかいな、ちょっと自信が出てきました。