多少の誇張があるのかもしれないが、人生において最大の驚きだった。
それは、おいらを理解してくれていた上司が病魔に襲われて退任し、新たな上司が着任し3週間後のことだった。
キミは、仕事を部下任せにしていて何も仕事をしていない、と言われたのだ。
◆上司は俯瞰して見てくれているものだと思っていた
おいらは驚いた。
なぜならば、自己主張こそしていないものの、おいらは獅子奮迅の働きをしていると思っていたからだ。
それが何も仕事をしていない?? たしかにある部分(発注業務)においては、部下に任せていた。
だが任せてはいたものの、きちんとチェックはしていたはずだ。
その他に、他部署とのすり合わせや、発注外の企業との情報交換(今回以外の発注業務について)、
トップマネジメントへの報告も怠ってはいなかったはずだ。
おそらく新しい上司は、そういった役割や行動をまったく認識していなかったのだろう。
表面的な発注業務(直接的な金銭出費を伴う)のみを見ていたのかもしれない。
私はそう思ってはいません(ちゃんとやっていると思っています)と返すのがやっとだった。
だがそれは受け入れられずに、おいらは異動した。
結果が良ければそれでも企業にとってはいい、だがそうではないようだ。
1年を待たずに上司も転務となった。
さらには、おいらのポストを襲った人物もその任を解かれた。
おいらの処遇については言うつもりはない、だが株価の低迷についてはなんとかしてもらいたいものだ。
せっかくのストックオプションが、行使価格からちっとも上放れしない。
こうなったらからには、おいらの老後資金だけは確保したいものだ。