世にお金で悩んでいる方は多いと思われる。
そしてその大半は、お金の不足に悩んでいるのだろう。
だが、こんな(真剣な)悩みもあるようだ。
◆お金は使ってこそその価値がある
おいらには、地元やら元職場やらで親しく付き合っている人が居る。
そんな中の一人が、一つ年上のYさん。
彼は未婚だ、父親が亡くなった時に相続税を納税したほどだから、かなりの資産を相続したのだろう。
母親は老人ホームで生活しているが、いずれさらに資産相続があると思われる。
親類縁者は年の離れた妹が一人、その子供は2人いるがあまり付き合いはない。
そんな彼は、今こう悩んでいる。
父親や、たぶん母親での相続で、妹にも多額の資産が行くはずだ、そしてさらに自分の資産もだ。
それが嫌という訳ではないが、自分の資産はある程度使ってあの世に行きたいものだ。
だが、お金を使う対象というか、術(すべ)というかそれがないのだ。
彼はごく普通の人だから、浪費はツキをなくすということを良く理解している。
だから、できるだけ合理的にお金を使いたいのだが、その対象を見つけられないでいるのだ。
一時払い終身保険で渡したい法定相続人はいない。
暦年贈与で渡したい相続人も居ない。
父親の永代供養も支払い依頼済みだ。
18金のおりんも購入済みだ。
なので、唯一の趣味がクルマで、ほぼ3年ごとに新車に乗り換えている。
おいらも時々お付き合いをしている、木曽路のしゃぶしゃぶとか、老舗のくすむら豆腐懐石とか、
美濃のじねんじょ料理とかだが、効果のほどは知れている。
あとは、宝くじを購入して外れることが社会貢献だと勧めてみようと思う。
人の悩みにもいろいろあるものです。