つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

自分の将来と他人

2022-09-20 06:41:49 | 日記
かって、自分の将来を他人に委ねてはいけない、と言う教えを受けた。
その時には、わかったようなわからないような漠然とした感じだった。
だが、今回参加した団体ツアー旅行で、それがまざまざと体験できた。
自分の将来は、それが良いものかそうでないかに関わらず、他人任せにはすべきではないようだ。

◆突発事項でどう対処すべきか
 今回は極めて特殊なのだが、3日間の団体ツアー旅行と2日間の個人旅行が連続したものだ。
 問題は、その団体ツアー旅行中に起きた。
 鹿児島県・宮崎県を旅行中に、台風14号が接近し、九州南部に「特別警報」が発令される見込みとなった。
 したがって、帰りの航空機は欠航する可能性が大となった。
 
 30名の団体行動だったが、目端の利く4名は、朝一番で別れを告げて鹿児島中央駅から新幹線で名古屋に向かった。
 残りの26名は、添乗員の甘い予想(欠航はまだ決定してません、飛ぶ可能性もあります)に従って、旅を継続した。
 午前の観光中に、搭乗予定便を含む遅い時刻(19時以降?)発の便はすべて欠航が決定した。
 ここから添乗員が忙しく、本社やら航空会社やらにいろいろと架電して善後策を練ってくれたようだ。
 その結論は、もう代替の便はありませんので、鹿児島中央駅から新幹線で帰るか、
 鹿児島であと2泊して(明日は台風本番で全便欠航の見込みなので)帰るかの選択を迫られた。

 そこでおいらが走った。
 空港の総合インフォメーションで中部空港行きの全便の残席を検索してもらったところ、
 先発スカイマーク7席、後発ANA10数席の空きがあった。
 すぐにスカイマークで自席を確保すると同時に、他のメンバーにもその情報を伝えた。
 これは想像なのだが、添乗員としては26名の全席が確保できないので、代替便は取れないと言ったのだろう。
 その心情は分かる、席の奪い合いが発生してかえってトラブルになる可能性があるから。
 だが、その添乗員に自らの将来を託したメンバーはどうなったか?
 おいらは、たまたま次の個人旅行があったので、積極的に動いたのですが、
 そうでなくとも、自分のことは自分で納得のいくまで確認すべきだという事が良くわかりました。
 残された19名の方々に幸あれと祈るばかりです。
 
 
 
 
 

「知識」より「意識」

2022-09-19 06:36:55 | 日記
企業にとって、人材を育てるのは大事なことだが、それはなかなか難しいことらしい。
育てるのではなく、勝手に育つのだという主張もあるようだが、
それは、部下をその気にさせる良い上司がいてのこそかもしれない。
育て上手と言われたトヨタの大野耐一氏は、新任管理者にこんなアドバイスをしていたという。

◆それは管理者の役割ではなく、単なる監視者という
 自身の役割を問われ、汗をかきながら思いつくことを述べたときのことだ。
 「君の行ったことはな、管理とは言わん。そういうくだらんことは監視と言うんだ。
  そんなことをやらんでも、皆が同じ方向に自発的に走っていくように仕向けることが管理なんだ。」
 知識を先に教えると、あっそれ知っていますという頭でっかちになりがちだ。
 そうではなく、知識を与える前に意識を植え付けることで、どんどん仕事ができるようになっていくものらしい。
 もちろんそのためには、上司の指導をどう受け止めるかという部下の心構えも重要だとは思うが。
 だから最終的には、自分の芽は自分で開かねばならないし、それが勝手に育つということかもしれない。

 かって野村證券が、数億円をかけて支社長以上まで出世する人材の共通点を調査した話を聞いたことがある。
 その調査の結果は、親の家系でも学歴でもないし、その他のファクターでもなかったようだ。
 結論は、「入社して最初に仕えた上司が優秀だった」が共通点だったという。
 大野耐一氏と似た結果のようだな。

 ※まだ旅行中
 

対岸を歩く人

2022-09-18 19:58:16 | 日記
「北の国から」で有名な脚本家倉本聰氏の言葉だ。
氏は、批評家とかコンサルタントとかを指して「彼らはいつも対岸を歩いている」と言ったそうだ。
それは、事が起きたときに安全な場所から号令を出すだけの仕事ぶりを指したものだろう。
だが、たとえ対岸を歩いていても、此岸に移って火中の栗を拾える男もいるようだ。

◆名監督の評価が定まっているわけではないが、栗山英樹という男
 現役を終えて、20年間も野球評論家として活動していた。
 つまりは、対岸を歩いていた男だ。
 そんな男が、いきなりファイターズの監督に抜擢された。
 多くの識者は、いきなりこちら側でチームを率いることは困難だろうと予想した。
 だがそんな予想に反し、就任一年目で見事にリーグ優勝に導いた。
 何がそうさせたのか。

 彼はこう言う。
 たしかに野球評論家は解説したり批評をしたりしています。
 でもそれは、伝えることがその場における自分の仕事だと思っていたからです。
 だから、立場や肩書は向こう側の人に見えていたのかもしれません。
 それでも現実の僕の意識は、いつもこちら側にあったのです。
 つまり、どんな時でも常に当事者意識で物事を判断していたんだと思っています。
 そんな経験が、初めての監督生活にも生かされたのだと思います。

 →立派な自己認識だと感じます。
  なお、MLBで活躍中の大谷翔平選手をドラフト指名し、入団を決断させたのもこの男です。

 ※まだ旅行中です
 

 
 
 
 

一生かけてやった学問

2022-09-17 06:53:57 | 日記
愛知県の生んだ哲学者・教育学者の森信三は、PTAの講演にも気楽に足を運んだそうだ。
そこでのお話は、実践的と言うか庶民的と言うか分り易いものだったという。
そんなお話しいただいたことの一つがこれだ。

◆コップは上向きにしないと水が入りません
 聞いた人は、一様に「はあ?」と思ったことだろう。
 演台にある水差しの水をコップに注ぎながら、そうおっしゃったのだ。
 これは、PTAですので子供の教育に関することとして述べられたのでしょう。
 その意味は、教育は子供の心を素直にするという受け入れ態勢が大事だということなのです。

 朝起きたら、子供には「おはようございます」と挨拶させる。
 次に、「ハイ」と返事をする習慣をつける。
 それから、玄関の履物は常に揃えさせる。
 言葉だけで子供にそれを徹底させるのは難しいことなので、それらを全て親が先にやって見せる。
 それこそが、私(森)の一代の学問の結実だと考えています。
 つまりは、森ほどの人物が一生かかってやってきた学問の結論は、コップを上向きにすることだとおっしゃったのだ。

 →なるほど、学ぶためには素直な心が必要だとはよく聞く話なのですが、コップを上向きにするですか、
  なんとなくわかったような気がします。

※引き続き旅行中です。
 

社長交代

2022-09-16 06:42:56 | 日記
おいらのよく知る地元大手企業の社長さんが、就任一か月余りで突然交代した。
報道資料によると、前任者の健康問題だそうだが、それを信ずる人は少ないようだ。
その前任の社長さんは、以前から取引先に対し金銭の要求が厳しい方だったので、今回もそんなところなのだろうか。
それは決して個人的なものではなく、会社に対するリベート的なものなのだが、それがCEOに近い企業に及んだことで
足をすくわれたのだろうなと思う。
だが望むと望まないとにかかわらず、時代はひとつ進み、新しい社長さんが就任した。
そして、そんな社長さんにも、若干の違和感を感じた。

◆会社が中小企業のころから勤務し、実務経験が豊富だと思うので、それを経営判断に活かしたい
 その認識は正しいし、その心意気は素晴らしいものです。
 だが氏は特別枠で採用され、将来の幹部候補生として、本部中心に経験を積んだ方だそうです。
 それ自体は悪いことではないのですが、本当に地べたを這いずり回って雑巾がけをしてきたわけではありません。
 現実、現場はとても厳しいものです。
 その点だけは誤解をされないようにしていただきたいものです。

 おいらの稚拙な経験によれば、本部には本部の認識と都合があります。
 また現場には、現場の都合があるものです。
 通常これらは別個に存在し、実務は不合理や非効率があってもそのまま流れていきます。
 それらは不合理調和といってよいでしょう。
 その改善が出来るのは、トップかそれに近い方しかいません。
 さらに現場の声を聞きながら、課題解決を図っていただきたいものです。
 その結果が、地元企業の輝きに繋がると信じます。
 
 ※旅行中です、よろしく。