MC昇圧トランス修理


晩遅くの診察開始前写真
(今日は夜にもかかわらず、iphoneにて撮影)


同じく、その内部


またまた同じく、トランスを外したところ
中のトランスは、タムラ製なんですね。

これは、レコードを聞く時に使う機械です。
レコードを聴く際には当然、カートリッジと呼ばれる針を使います。
その針には大きく分けて、MMとMCとがあり、
MCというのは音質は有利と言われますが、発電力が弱いので
このような装置(昇圧トランス)を使って、増幅してアンプへ流してやるのです。
トランスの線の巻数や線材の太さ、材質等々で、音質はおもしろいくらい変わります。
また、トランスでの昇圧なので、電池やコンセントは不要です。
(わけわかんない?)

そもそも、トランスというのは壊れるというような物ではありません。
壊れるとすれば、機器内部の配線の断線くらいだろうと思いましたので
修理を受けてしまったわけです。(笑)
でも、大切な友人大先輩からの依頼なので、必ず治してみせます!
(この種の機械を治すのは初めてですが(汗;))
まずは診察開始です。

この機械はDENON AU-320という型番の物です。
通常なら、壊れた断線部分さえ見つかれば、そこだけハンダ付けして終了でしょう。
でも、、、
まずは、この個体は音質UPのため?に、接点数を減らすということを試みています。
ただ、ただそれだけを試みたという感じです。
考え方は間違っていないのですが、ハンダがひどい。
それに線材の扱いも無茶苦茶で、端子へ付いている部分の1本の線材には、
細かな銅線が数本束ねられているのですが、そのほとんどが切れているものもあります(それも多数)。

他人のことはとやかく言えた技量でもありませんが、
このレベルの物でも自信ありげに出品されている某オークションサイトは本当に怖いですね。
でも、大先輩からの依頼です。
診ればみるほど、意欲が湧いてきました。
さあ、どう攻めましょうか?

その前に、配線の流れを研究しなければ



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