観世能楽堂にて「松風」を堪能しました

う〜ん、良かったねえ、松木さんの松風


「お能」って奥が深いですね〜

前の人のコックリから、後ろの人の寝息に囲まれても、
「堪能」

ブログで説明しても伝えられないのだけど・・・、
月が出てる（舞台上はどこにも月は無い）
そして、二人の海女が汐を汲むと、そこに二つの月が映っている（舞台上はどこにも月は無い）

不思議なのだけど・・・、
二つの月が映っている、それが解った人って、会場にどれくらいいたのだろうか？
「感動」

「月は一つ、影は二つ」

二つの月が映っている（？）時間は10数秒程度。

これが絶妙なのは、座る席にも左右されます。

二つの月は私の真正面、値段の安い脇の席では見えません。

う〜ん、なんとも言えません。


巷では、オリンピックやなんとかでやたらと安物の感動を口にする人が多いけど、
たまには「日本の文化に感動」してみるのもいいのでは。

松木さんがいいのは当たり前なのですが、二つの月の絶妙な演出は、ツレの宗典さんかなあ〜
松木さんと宗典さん、絶妙でしたね。


ブログで説明しても伝えられないのだけど・・・、
シテの松風が、寵愛を受けた行平に抱きしめられる（舞台上はどこにも行平はいない）

幽霊である松風が、死後に現れた行平に抱きしめられる
舞台上で、本当に行平に抱きしめられていることは、松風の解説書に載っているのかなあ？
横で携帯の着信音など鳴らしてしまった男性、解って観てますか！

ところでねえ、
舞で龍田の松木さんの息子さん。
年末にお父さんの演能を観ています。

松木さんの龍田の感想は「ただただキレイ」
で息子さんの舞は「別に悪いとこ無かったよ」。
でも無感動

何をどうしたら父に子供が近づけるのか？
お父さんは今年還暦、息子さんは30歳とか。
感動と無感動は単純な30年の脈々とした努力の結果なのかな。

「お能」って奥が深いですね〜