「国民共同戦線」を結成せよ！

先の衆院選で、国民を欺き裏切った民主党が歴史的惨敗を喫したのは当然だが、自民党が圧勝して自公政権が復活したことには複雑な思いがする。簡単に言えば、これで消費増税路線と原発容認の方向がますます強まるだろう。
増税反対や脱原発を掲げて戦った諸政党は、ほとんどが敗北したと言って良い。未来の党はもちろん、共産党や社民党なども議席を減らして敗北したのだ。このままでは、今年の参院選の戦いも難しいのではないか。
選挙戦の分析は、各メディアなどが盛んに行なっているので省略するが、要は脱原発や増税反対の国民の声を効果的に吸収できなかったことにある。中小政党が乱立して戦えば、小選挙区なので票が分散して不利になることは自明の理だ。
したがって、次の国政選挙では最低限の政策協定、選挙協力をなんとしても実現しなければならない。そうでなければとても勝てないだろう。これを「国民共同戦線」と呼びたいが、そこには生活の党や共産党、社民党なども加わるべきだ。“本気”で脱原発や消費増税反対、憲法改悪反対を唱え、民意に応えたいのであれば、中小政党は団結しなければならない。そうでなければ何も実現しないし、ますます先細りになっていくだろう。言葉は悪いが、マスターベーション・自慰的行為を繰り返すだけとなる。

次回の国政選挙から、民主的・愛国的な「左翼勢力」は大同団結し、国民共同戦線を結成して戦うべきだと提言したい。国民共同戦線とは日本版の「人民戦線」のことだ。そうでなければ、明日は開けない。