11年前の正月には、ハイキングの会として奥多摩の御岳山に出かけた。
御岳神社に初詣し、長尾平で昼食後ロックガーデンを歩くという計画。
長尾平というところがあることは知っていたが、それまで気にもとめずに通り過ぎていた。
でも今回、グループで休憩する場所を物色していて、あらためていい場所だということに気が付いたのだ。
午前10時すぎにJR御嶽駅に到着。
ここからバスでケーブル駅へとむかう。
写真をみたら、正月5日からマットレスを背負ったボルダリングの人が写っていた。
北向きの谷間にあるケーブル駅は、まだ日陰で寒々としている。
それに引き換え、山頂駅は明るい日差しにあふれていた。
元気がでるぞ。
この年は、正月早々奥多摩にも積雪があった。
御岳の家々の屋根にはまだ雪が残っていた。
まずは、御岳神社への初もうでをと神社の急坂を登っていく。
神代けやきはすっかり葉を落として、青空に枝を伸ばしていた。
まだ5日なので初詣をかねたハイキング客がたくさん。
まっすぐな締め飾りというのもめずらしいのでは?
芯に材木でも入れてあるのだろうか?
神社の建物の屋根にもまだ白い雪が。
お参りを済ませたら、長尾平へ移動だ。
長尾平は、御岳神社の東南東方向に短く突き出た尾根の先端部だ。
ロックガーデン大岳山方面への道からわかれて尾根道を500mほど歩くと突然視界が開ける。
足元は芝が植えられた広々とした園地になっている。
左奥の山は日ノ出山だ。
そして正面には東京を中心とする関東平野の大展望。
これはいいところだ。グループでの休憩スポットとして最高だ。
ベンチやテーブルもたくさん用意してある。
今回はお汁粉をつくってみんなにふるまった。
すぐに軟らかくなるうす切りのお餅を入れてみた。
お正月なのでほかにも同じように集まって休憩しているグループがたくさんあって、長尾平は大賑わい。
さて、おなかを満たしたらロックガーデンを一巡り。
その前に長尾平入口にあるトイレによった。
ところが、このトイレ休憩中に、出発が少し遅れた3人が、私たちに気づかず先に行ってしまったのだ。
七代の滝への下りで大声で呼びかけたのに、呼びかけられた方は前から呼ばれていると思ったらしくて、戻らずにどんどん先へといってしまった。
ここが七代の滝。
おおぜいの人がいたので順番に記念撮影。
ロックガーデンは、養沢川の最上流部で、この七代の滝から綾広の滝までのあいだをそうよんでいる。
沢にそった歩きやすい遊歩道が設置されており、途中に休憩の東屋などもある。
私たちは先へいってしまった3人を追いかけるが、自分たちの方が遅れていると思い込んでいる3人はスピードをゆるめようとしなかったようだ。
そんなわけでわれわれも先を急ぐことになり、このときはあまり写真を撮らなかった。
まあ、谷底でもあり、寒いこの季節にはあまりのんびり遊ぶ場所でもないかもしれないが。
結局、3人と合流できたのは、御岳神社の町にもどってからだった。
日が少し西にまわりこんできたので東京の街並みが明るくなっていた。
長尾平はいいところなのだが、登山コースから500mはずれている。
だから、その後の山歩きでも私はそこに立ち寄ったことがない。