毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

八ヶ岳(赤岳・横岳)縦走(2006年8月29日・30日)

2022-08-18 15:52:02 | 八ヶ岳とその周辺

先日投稿した北八ヶ岳にゅうと同じ年の8月末に赤岳から横岳、硫黄岳を縦走していた。

このときは、始発の電車と茅野からの路線バスで美濃戸口からはいった。

出発の時点ではいい天気で、八ヶ岳全体が見渡せていたのに、いざ山にはいると2日ともガスに包まれた山旅となってしまった。

8月も終わりなので、バスの窓からは満開のそばの花を見ることができた。

美濃戸口に11時20分ごろに到着するバスだったと思うが、登山の客は私一人だけだった。

美濃戸口から美濃戸山荘まで約1時間てくてく歩く。

マイカーならこの近くまで車で入ることができるのに、なぜこの時は電車とバスにしたのか、よく思い出せない。

美濃戸山荘からは北沢にそって赤岳鉱泉へとむかった。

行者小屋泊りを予定して予約してあったので南沢コースで直行してもよかったのだが、赤岳鉱泉から中山乗越をこえる道をえらんだ。

山深く入るとともに山は雲におおわれてきた。でも今日は小屋に入るだけなのであまり気にはならなかった。

行者小屋へと抜ける中山乗越の道もずっと樹林帯の中だった。

行者小屋には午後2時45分に到着。予約は素泊まり。

でもなんだかもう少し歩きたかったので、予約取り消しと小屋に声をかけて、稜線にある赤岳天望荘まで行くことにした。

ガスってはいるけど稜線はよく見えていて、雨になる心配はなさそうだ。

地蔵尾根を登って地蔵の頭をめざした。

急峻な登りだったが、危ないところには梯子が設置されていて順調に登れた。

高度が増すにつれてあたりはガスが次第に濃くなってきた。

あちこちに立ち上がっている岩がなんだか生き物に見えてくる。

午後4時をまわったころ稜線上の赤岳天望荘に到着。

狭い稜線上に建物が細長く建てられていた。

広い部屋で雑魚寝だと思ったら一人用の個室だった。

ありがたかったが、部屋がせまくて斜めに寝ないと頭がつかえてしまう。

外がすっかりガスに包まれていたので、小屋の中で自炊をさせてくれた。

夕日を見ようと外に出てみたが、ガスのすきまからわずかに見えてだけだった。

さて翌日、晴天を期待していたが、昨日以上の濃いガスだった。しかも西風が強い。

展望は期待できないが、リュックは小屋において6時前に赤岳頂上をめざした。

岩陰にトウヤクリンドウ。

ガスの中、足元だけを見ながら30分ほど登ると岩陰に建物が浮かび上がった。

赤岳頂上山荘だ。山頂はこのすぐ裏にあるはず。

しかし、三角点に行ってもなにも見えないので、小屋の前で記念写真を撮って引き返した。

ふたたび天望荘へとくだる。

西からの風をうけて沸き立つような雲が稜線をのりこえて行く。

その雲の中から天望荘の建物がわずかに姿を見せていた。荘厳さを感じた。

リュックを受け取り横岳へと向かう。

ただただ足元をみて黙々と登った。

行く手のガスの中に岩峰が姿をあらわしたり、小さな花が咲いて居たり。

岩稜帯の道がつづく。いくつかピークがあったはずだが、景色が見えないので足元ばかり。

ちょっとコースに迷うようなところもあった。

8時20分、横岳山頂に到着。赤岳からちょうど2時間だ。

山頂をすぎて少し下ると尾根が広くなってきた。

そして硫黄岳に近づくと砂礫におおわれるようになり、コマクサが姿をあらわした。

次第にひろくなる稜線の斜面にたくさんのコマクサが。

広い硫黄岳の斜面をゆっくりと登り返していく。

9時5分、硫黄岳の山頂に到着。

天候の回復は期待できないので早々に下山開始。

峰の松目やオーレン小屋との分岐点、赤岩の頭。

赤岳鉱泉にむかって下っていく。このあたりのことはあまり覚えていない。

赤岳鉱泉まで下ってみるとガスが薄れて横岳が見え始めた。

大同心、小同心の岩峰が見えていた。

まだ11時前だった。そこからは昨日登ってきた道をたどって美濃戸口へと戻った。

せっかくチャレンジした八ヶ岳核心部の縦走だったけど、残念な天候で展望を楽しむことはできなかったが、印象に残る山旅となった。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北八ヶ岳のにゅうへ(2006年8... | トップ | 快晴の浅間山(前掛山)2022... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

八ヶ岳とその周辺」カテゴリの最新記事