お盆休みの渋滞を避ようと10日、11日の一泊二日で山行きを計画した。
前々から行きたいと思っていた山。名前は秘す(笑)。
失敗話なので秘密にしておくけど、前を呼んでいる人にはバレバレ。
一人で泊りで出かけるときはなんとなく緊張するものだけど、今回も早めに準備をして準備は万全だった。
ところが、そんなときに限って起こることが起きてしまった。
あろうことか、登山靴を積み忘れてきてしまった(涙)。
普段なら運転用の靴でも山歩きぐらいはできないことはないのだけど、今回は暑い盛りなのでサンダルで来てしまった。
さすがにサンダルではね。
でも、落ち込んでばかりはいない。すぐにサンダルでも行けるところを探した。
とにかく暑い。街中で観光などやってられない。
やっぱり涼しいところへと考えて松本からビーナスラインをめざした。
松本から美ケ原の下にある三城牧場を通り、ビーナスラインへ。美ケ原は観光客が多いだろうからと霧ヶ峰の方へむかった。
途中、山全体がササで覆われた山が目に入ってきた。
大展望台、三峰茶屋というところがあったのでそこで車を停め、偵察してみた。
展望台が1750m。見えているササの山は三峰山、1887mだ。これは行ける。
さっそくお茶とおにぎりなどをレジ袋にいれ、手にぶら下げてサンダルで出発。
道はとても歩きやすいし、背の低いササだけしかないので見晴らしがよく、風もあたって気持ちがよい。
尾根に出ると写真のような標識が。そうか、ここは太平洋と日本海をわける中央分水嶺なのだ。
涼しけりゃどこでもいいと思ってきた割には、いいじゃない。
ちょっと気分がよくなる単純さ(笑)。
この道の感じでは、草刈りの車が入るんだろうな。とにかく歩きやすくて助かります。
ぶらぶら歩きで25分ほどで山頂。
立派な石の山名標識。三角点もあります。
向こうに見えているのは美ケ原。鉄塔群も見えていました。
南を見下ろすと諏訪湖と諏訪の町が見える。南アルプス、中央アルプスも見えるはずだけど、今日は雲の中。
西には、尾根続きでつらなっている鉢伏山。
こっちに行こうかとも思ったけど道を探すのがめんどうだったので・・・
奥の盆地は松本市街。その向こうには本来の目的の山も見えるはずだが、今日は雲の中。
標識を右にくだればビーナスラインの扉峠。そのまま進んで左に下れば、二ツ山を経て鉢伏山へ。
南西から強い風が吹きぬけてササを絶えずそよがせる。
春には野焼きをしているのかもしれない。圧倒的ササの海にハクサンフウロとツリガネニンジン、ワレモコウなどがほんの少し姿を見せていた。
のんびりと風に吹かれて眺めを楽しんだ。
心の奥底にひそんでいた、目的の山を断念した口惜しさが風に吹き流されていく。
30分ほど山頂で過ごしてから戻った。
いいところだったけど、花が少ないのが欠点。そこで、帰る途中、車山のところで車を停めて草原を歩いて少し花の写真を撮った。
猛暑の夏休み中とあって、本格的盆休みに入る前だけど、霧ヶ峰は車でいっぱい。
八島が原湿原入口の駐車場は満杯で路上で待つ車の列。
車山湿原にはいる霧ヶ峰の駐車場も満杯。
写真を撮ったのは、車山の南にある富士見台というところ。ここはすんなり停められた。
残念ながら富士山は見えなかったけどね。
ウキウキ勇んで出かけて、ガーンと谷底に落とされ、なんとか這い上がってきたというお粗末の一日でした。
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