3月13日は私の誕生日だった。もう76回目だ。
この日は、いつもの仲間で、高尾の草戸山を歩いてきた。
橋本駅からバスで峯の薬師入口へむかい、そこから草戸山へ。帰りは高尾山口へとおりた。
この日は前から山へ行く約束をしてあり、私は秩父の大持山にしようと考えていた。
しかし、その間に2回も雪が積もった。高架の駅から見ると多摩や丹沢の山が白い。大持山だとかなり残っているだろう。
雪はいやという仲間のために、低山陽だまりハイクに変更した。
このコースは以前に歩いたことがあり、花がたくさん見られたのだ。
今回は、季節が早すぎたが、もしかしたらとの期待もあった。
橋本駅から三ヶ木行きのバスに乗るとき同じ行き先のバスが2台同時にならんだ。
一つは峯の薬師は通らないはずなので、運転士に確認して乗車した。
峯の薬師入口で降りると少し高台になった道から津久井湖とひしめきあう住宅街がみおろせた。
日当たりのいい南斜面にあり、ながめもとてもいい。
峯の薬師入口は階段になっていたが、その先は斜面をジグザグに道が切ってあって傾斜はゆるくて歩きやすい。
日当たりがよくて暖かいので照葉の常緑樹が多い。
きょろきょろと足元に花を探してみたけれど、やはりまだ早すぎた。
最後に少し階段があって峯の薬師の境内へ。広々しており、トイレも完備。
広場をおおう木々のあいだから津久井湖がながめられる。
この日は少し冷たい北の風が吹いていたが、このあたりは全然あたらず暖かかった。
寺の名前は東慶寺。1492年の創建だそうだ。室町時代の中頃、戦国時代突入直前だね。
奥の本堂の脇から奥の院へとむかう。
本堂のわきあたりは樹木がとぎれ展望が広がった。といっても先ほどから時々見下ろしてきたのとあまり変わらないけど。
奥の院の建物は大きなコンクリートでなんだかお寺らしくない。廃業したホテル跡みたい。
ここから幅3mくらいの道が続く。
すぐに電波塔をそなえた建物があらわれた。
その少し手前に赤い鳥居があって、覗いてみると石の祠があった。
なにも表示がなかったが、調べてみるとこれも金比羅さんだった。
電波施設の先からは道がさらによくなった。施設管理の車が入るのだろう。
三沢峠についた。道がいくつも分かれていてとまどう。
草戸山への案内標識をよく確認して、やや戻りかげんの方向へと進む。
すぐに山頂。ここにも電波塔がたっている。標識に榎窪山とあった。
標高は420m。今回のコースではここが最高地点だ。
しばらく平らな道が続いたあと少しづつ高度を下げていく。
ところどころ右手の下にダム湖の城山湖が見下ろせる。
少しアップダウンが始まり、木段の上り下りを繰り返す。
前方に草戸山らしい盛り上がりが見えてきた。
12時5分、草戸山に到着。峯の薬師入口からのんびり歩いて1時間30分だった。
山の神の石祠と石の鳥居がたってる。ベンチがたくさんあって8人ほどが思い思いの場所で休憩中だ。
記念写真を撮って、私たちも日当たりのいい丸太ベンチで昼食。
ここには木造の東屋が建っているが、老朽化してしまったのか立ち入り禁止になっていた。
草戸山は364m。東京都と神奈川県の境であり、八王子市、町田市、相模原市3市の境界、そして町田市の最高地点だそうだ。
休んでいるあいだに、高齢男性3人組や女性の3人組、カップルの男女や単独の女性などが次々にあがってくる。
草戸山は3回目だ。最初は南高尾山稜を歩いてここに来て、帰りはコースを間違えて舘ヶ岡団地の方に出てしまった。
2回目は高尾駅からすぐにこの尾根にとりつき、この草戸山に来て、帰りは峯の薬師にくだった。
今日は、逆にここから高尾をめざす。
草戸山から高尾まではうっそうとした針葉樹林となって、少々たいくつしてきた。
途中で大きな荷物を背負った男性が現れたので、仲間が声をかけた。
トレーニングのために背負って歩いているそうだ。そしてこの先にダンコウバイが咲いていることを教えてくれた。
黄色い花の中低木だが、花が小さくて目立ちにくい。いわれていないと見落としてしまっただろう。
この時は感じなかったが、クロモジの仲間だそうだから、きっといいにおいがするのだろう。
きのこにおおわれた枯れ木。
あわよくばJR高尾駅までと思っていたが、飽きてきたので四辻で高尾山口へと下って、今回の山歩きは終了。
ほとんどが400m以下という低山コース。からだ慣らしには好適なコースだ。
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