秋も終わりの11月29日、秩父の城峰山に行ってきた。
旧吉田町の石間(いさま)の谷奥の男衾登山口から城峯神社の参道を登って、帰りは南尾根をたどって石間の交流館近くに出た。
車は石間交流館の駐車場を利用させてもらった。
ちなみに、石間交流館は学校跡を利用して、秩父事件にかんする資料を展示してある。見学には予約が必要。
上吉田の県道から石間川の谷を4kmほどさかのぼる。
駐車場から出発するとすぐに水車小屋が目に入る。観光用らしく新しくて立派だ。
わきにある神社のカエデが真っ赤。
そしてその近くに湧水が引いてあり「天恋の水」と称していた。
「テンコイ」ではないよね。やはり「アマゴイ」と読ませるのかな。
水受けの人工芝の緑に枯れ落ち葉が・・・
さて登山口めざして谷の道をさかのぼる。
ふと道端をみるとハキダメギクがたくさん咲いていた。
谷の奥、日当たりのいい斜面に人家が見える。
谷底には水に浮かぶたくさんの落ち葉。
沢戸という集落らしいが、見上げるような急斜面の上に家がある。
途中には立派な観光用トイレも設置されていた。凍結防止も設置され、明かりは自動で付くようになっていた。
民家を見えあげながらさらに奥にすすむと道が分岐して、右の道の入り口に城峯神社の鳥居があった。
この道は林道太田部峠線。神流川のダム湖、神流湖の南斜面にある太田部集落に続いている。
この道にはハキダメギクが点々と咲いている。そして途中にはこんな大群落をつくっていた。
石間川の谷はハキダメギクの天国なのだろうか。
林道太田部峠線からもわかれて舗装された道を詰めていき、最後の民家の間の細道に入っていく。
ほんとうにここを通ってもいいの?という感じだ。
すぐに山道になって、たくさんの落ち葉と終わりをむかえた紅葉の中をすすむ。
道はいいけどしばらくは少し急登ぎみ。
半納からの道と合流すると急な登りはなくなり、道も少しよくなった。
広くゆったりとした緩斜面をおおう杉林の中をすすむ。
このあたりから神社につくまでは古くからある参道らしく道幅も広くて歩きやすい。
11時55分、城峯神社の入り口に到着。
駐車場からおおよそ2時間だ。
ここは城峰山山頂の南西。標高900mをこえているが、結構広い平地が広がっていて、キャンプ場もある。
見晴らしのいいところを選んで昼食休憩にした。
目の前には両神山。
西の奥には甲武信ヶ岳。3つのピークの真ん中が甲武信ヶ岳。右の少し丸っこいのは三宝山。
左は木賊山。実にいい天気。奥秩父の主稜線が全部見えている。
神社の境内らしく大きなカエデがすでに落ち葉をびっしりと敷き詰めていた。
あまりいい天気なので食事に小1時間もかけてしまった。
城峯神社におまいりしてこれから山頂へ。
この神社の狛犬は秩父らしくオオカミの姿だ。
前にも写真を撮っているけど、目玉が金色なのに今回になって気が付いた。
将門のかくれ岩というところにも行ってみたけど、岩場が落ち葉で埋まっているので登るのはやめにした。
そこから神社裏の尾根をたどって山頂へ。
山頂には電波中継塔を兼ねた展望塔がたっている。そこに登るとこれまで見えなかった山の北側が見える。
すぐ目の前に西上州の東西御荷鉾山。
見下ろすと登山口近くの半納の集落も見えた。
下りはキャンプ場へと直接下りていく道を利用。
舗装の車道を少し歩いて、南尾根へとむかった。
南尾根に入ると急に西風が強くなってからだが持っていかれそうになったほどだ。
南尾根のルートは漆木・中郷登山口という標識をたどっていけばよい。
結構なアップダウンがあるし、岩場やロープに頼る急な場所もあった。
それにほとんどが杉などの針葉樹におおわれている。
尾根からはずれて巻道を歩くところでは、東の尾根に迷い込みそうなところがあった。
そこには赤いリボンだけで標識がない。
コースは右手へ少し折り返して斜面を登るのが正解。
漆木登山口と中郷登山口の分岐をすぎると道は歩きやすくなる。
しかし、集落が近づくと道がかなり崩れているところもあったので、もう少し手入れがほしいと感じた。
中郷登山口には4時ちょうどに到着。暗くなる前についてよかった。
久しぶりにたっぷり歩いた感のある山歩きだった。
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