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6月になった。今年の梅雨入りももうまもなくという感じだ。
過去を振り返っても6月に山に行った回数は比較的少ない。
写真を調べてみたら、2018年に栃木の晃石山(てるいしやま)に登っていたので紹介しておこう。
東武日光線の新大平下駅でおりた。ここには日立の大きな工場がある。
工場の前の道を北の方向に歩き、工場をはずれたあたりから線路をわたって大平山の方へとむかう。
山の麓には客人(まろうど)神社という小さな神社が祀られていた。
上の写真の建物の左手の道を山へと入っていく。
ほんの少し歩くと登山口があった。いきなり石の階段だ。
階段を登らず道をそのまま進めば大中寺に出られるようだ。
今写真をみて気がついたのだが、歩いてきた道は東山道であると看板に書いてある。
このときはこの看板に気づかずそのまま階段を登っていた。
しばらく石の階段を登っていく。一気上りではないので歩きやすい。
登りきると尾根道になって、大平山が見えてくる。
歩きやすい道を進むと舗装された林道を横切り、やがて大平山遊覧道路に飛び出した。
展望のよいところに茶店がある。
舗装された道を歩いていくと謙信平というところに出た。
きれいに整備された公園になっており、駐車スペースもある。
そこからは北関東の展望が広がり、遠くに三毳山が見えていた。
関東に出兵した上杉謙信がここに登って関東平野を一望したと言い伝えられている。
秋はモミジの名所でもあるようだ。
季節なのでいろとりどりのアジサイが咲いていた。そんな中を大平山神社にむかう。
大平山神社。山の中腹の見晴らしのよいところに社殿が横並びに並んでいる。
想像していたより大きくて立派な神社だ。
謙信平は南西方向の展望だが、神社からは東、栃木市の方向の展望が得られた。
そもそもこの神社は、栃木市方向から六角堂をへて石の階段を登りつめるのが表参道のようだ。
その表参道はあじさい坂と呼ばれてアジサイの名所らしい。
いくつも並んでいる社殿のまえを突っ切り奥に行くと晃石山への登山道があった。
途中太平山神社の奥宮などがあり、急な道を上り詰めた先が大平山の山頂だった。
山頂には小さなお堂が建っていた。残念ながら眺望はない。
さらに尾根にそって進むと謙信平から続いている林道があらわれた。
その先がぐみの木峠。そこから大中寺へと下ることができる。
途中にはこんな岩もあった。
樹林の中の道を20分ほど歩くと突然目の前が明るくなって人影も見えた。
そこは晃石山の山頂の手前にあるパラグライダー場だった。
風の具合がいいのだろう。次々に飛び立っていく。
気持ち良さそうだ。
パラグライダー場からわずかで晃石山山頂に到着した。
目立ったピークではなく、樹林に囲まれて静かな山頂だ。
北側は、木々の間から日光の方向が見える。
さらに南西の方向も一部が開けていて三毳山が見える。
ちょうど12時になっていたので昼食にした。
山頂からはそのまま尾根通しに西へ進むと桜峠をへて馬入山へと行けるようだが、私はここから下る。
少しくだると山中の平地に晃石神社があった。山頂の祠はこの神社の奥宮だった。
晃石神社の参道をくだる。けっこう急な道だ。
この道を下りきったところに清水寺(せいすいじ)があった。
小高い山の斜面に建っていて、境内にはあじさいがたくさん。
清水寺からは、晃石山の山裾を歩いて新大平下駅へと戻る。
見上げるとさきほどのところから飛び立ったパラグライダーが悠然と空を舞っていた。
道はあじさい林道と名付けられていて、あじさいがたくさん植えられていた。
林道はほぼ水平に大中寺まで続いているが、私は林道ではなく斜面をななめに下る道を歩いた。
民家があらわれると点々とある家々のあいだの畑や林の道を歩く。
ずっと木陰の道が続くし、それほど高低差もないので歩きやすい。
平地に出てしまえば舗装の道もあるのだが、やはり木陰の山道のほうが歩いていて楽しい。
やや斜面を登り気味の道になって、ふたたびあじさい林道に合流。そして大中寺の参道に出た。
ここもあじさいがたくさんあった。
大中寺もなかなか古い寺らしいが、今回は寄らずに帰る。
大平山の山裾一帯はブドウの産地だ。
もう立派に成長していた。もうすぐブドウ狩りもできるようになる。
大平山を見上げる。この奥に大中寺がある。
駅へ戻るのも舗装の車道は歩きたくない。
山裾にそって静かな道がある。ここを歩いて駅へとむかう。
車でも通れそうな3mほどの未舗装の道で、木陰が続く。
途中でオカトラノオを見つけた。
樹林の道を抜けるとぶどう畑が広がり、農家の人が手入れをしていた。
このハイキングコースを最近は大平アルプスなどとも呼んでいるらしい。
このとき歩いてみて、ここの魅力は山裾にあると思った。
太平山神社、大中寺、清水寺などをつないで歩き、帰りにぶどう園によってブドウ狩りをするかおみやげに買って帰るというのもいいかもしれない。
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