末並俊司著 小学館刊 2022年初版 245P 1650円 2021年小学館ノンフィクション大賞受賞作。
著者は週刊ポストを中心に書いてる介護ジャーナリストだそうだ。次に待ってる人がいるので2週間しか借りれないので まずはこれから・・と読み始めたが半日で読んじゃった。日本有数のドヤ街として知られる東京・山谷で2002年に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本雅基氏と妻・美恵さんは、映画『おとうと』(山田洋次監督)のモデルとなった人たちだが 当人は統合失調症で破綻して 解任されて生活保護。嫁さんは出てっちゃって行方不明・・て笑えない話だが メンタル持ちだと 普通にあり得る話なんである意味怖い。東の山谷 西の釜ヶ崎・・てまあ平成の人は知らないだろうけど 昭和の人ならフォークの歌詞にもなった日雇い労働者やホームレスの街だ。そこに生きる人たちて 60年代の高度成長期はまだ良かったけど バブルがはじけて以降は不況と高齢化で路上生活者になり 行政からも見放され・・で 今に至る。96年には新宿西口の整備で追い出され都内から路上生活者を集めて山谷に放り込んだそうで 人権もへちまもない。捨てる神あれば拾う神もあるわけで複数のNPOが連携して医療や住居の支援をしてるそうですごいな・・と思う。 まあ日雇い労働者が高齢化して路上生活者となりその支援・・て本なんだが あたしは山本さんが病気と酒と薬で自滅していく・・てメンタル持ちから見た読み方になっちゃうのは仕方ない。手元になくても図書館にあればいい本だが 読んで損はないと思うのでお薦め。あがいてもどうにもならずに酒と薬に逃げて自滅していく悲惨な話だけどそれしか選べない人がいるのも知って欲しい・・と思う。
著者は週刊ポストを中心に書いてる介護ジャーナリストだそうだ。次に待ってる人がいるので2週間しか借りれないので まずはこれから・・と読み始めたが半日で読んじゃった。日本有数のドヤ街として知られる東京・山谷で2002年に民間ホスピス「きぼうのいえ」を創設した山本雅基氏と妻・美恵さんは、映画『おとうと』(山田洋次監督)のモデルとなった人たちだが 当人は統合失調症で破綻して 解任されて生活保護。嫁さんは出てっちゃって行方不明・・て笑えない話だが メンタル持ちだと 普通にあり得る話なんである意味怖い。東の山谷 西の釜ヶ崎・・てまあ平成の人は知らないだろうけど 昭和の人ならフォークの歌詞にもなった日雇い労働者やホームレスの街だ。そこに生きる人たちて 60年代の高度成長期はまだ良かったけど バブルがはじけて以降は不況と高齢化で路上生活者になり 行政からも見放され・・で 今に至る。96年には新宿西口の整備で追い出され都内から路上生活者を集めて山谷に放り込んだそうで 人権もへちまもない。捨てる神あれば拾う神もあるわけで複数のNPOが連携して医療や住居の支援をしてるそうですごいな・・と思う。 まあ日雇い労働者が高齢化して路上生活者となりその支援・・て本なんだが あたしは山本さんが病気と酒と薬で自滅していく・・てメンタル持ちから見た読み方になっちゃうのは仕方ない。手元になくても図書館にあればいい本だが 読んで損はないと思うのでお薦め。あがいてもどうにもならずに酒と薬に逃げて自滅していく悲惨な話だけどそれしか選べない人がいるのも知って欲しい・・と思う。