山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

神楽の里@航空写真シリーズ 向峠

2009年06月19日 22時38分54秒 | 雑談

神楽の里@航空写真シリーズ第2段は、向峠神楽の里、向峠です。

岩国市の北部「錦町」の、そのまた北部に位置する向峠。どうみても山々に囲まれたこの地。峠を越えてたどり着いた集落は、一面が田で広がっている。

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地域の伝承によると、天保の大飢饉(1836年)を憂いていた時の庄屋山田利右衛門が、十数年にわたる水路工事を完成させたとある。向峠神楽は、その水路完成の記念として修得したものらしい。
5kmをゆうに超え、トンネルまで備えるその水路は、長い延長にも関わらず、ちゃんと向峠集落に注いでいる。200年前の技術に感服!

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その水路は地域の生活用水や消防用水も兼ねており、地元が交代で当番を決め、沿線を歩く。土砂が水路を塞いでいないか。水路が壊れてはいないか、と。

※航空写真は、gooから拝借しました。


大野神楽

2009年06月15日 21時15分53秒 | 雑談

昨年開催した「第8回 山代神楽共演大会」では、ご当地である美川町にかつて伝わっていた「大野神楽」の衣裳をお借りして、展示させていただいた。

平成前後までは舞われていたらしく、その衣裳等から、大蛇や那須野ヶ原、岩戸などの演目が伝わっていたことが察せられる。
その後は、後継者不足などによって活動中止となっているけど、衣裳を干したりは定期的に行われているらしい。中にはまだまだ現役で使えそうな道具もあり、ちょっと惜しい気持ちも覚えた。

今に伝わる山代神楽は7団体程度。岩国市内では15を超える神楽が存在しているけど、それぞれが継承のために知恵を出し合い、もっともっと交流を深めていきたいもんです♪

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神楽体験

2009年06月12日 23時50分03秒 | 雑談

ただ単に有名な観光地を巡るのではなく、体験を交えながらより奥深さをしってもらおうという主旨(多分)で組織されている「やましろ体験交流協議会」。

NPO法人「ほっとにしき」を中心に、各地の団体と連携されながら様々な体験ツアーを企画されている。都市部に出て行って宣伝するのとは逆に、そのメニュー本来の地に来てもらい、その空気、雰囲気を感じながら体験してもらうらしい。
そのメニューの中に、「神楽体験」がある。

神社という神楽本来の舞台で舞いを観てもらい、実際に衣裳を着たり写真を撮ったりできる。なかなかない機会で、貴重な経験であると同時に、神楽を身近に感じてもらおうという試み。

Kagura2 (やましろ体験交流センターHPより拝借。)

この他にも、そばを打ったり、草木染めをしたりのメニューがあるらしい。

この夏の行楽に、申し込まれてみてはいかがでしょうか?

やましろ体験交流センター
http://www.yama-shiro.info/


神楽の里@航空写真シリーズ 上沼田

2009年06月09日 23時03分54秒 | 雑談

特にネタもないんで、神楽の里を航空写真で見てみようコーナー!
第1段は上沼田神楽の伝わる郷、岩国市錦町須川上沼田周辺です。

Photo_2

航空写真を見ても、山の中を切り開いた里というのがよく分かりますね。

山を一つ越えると、国道に下りることなく本郷町に抜けられるけど、作業道であるその道は雨と車輪に洗われてガタガタ。軽トラでないと抜けるのは不可能です。残念!
毎年初日の出を拝みに行く絶好のスポットでもあります♪

沼田周辺も、一昔前は杉や桧が植わってなかったため、もっと開けていたとのこと。人が減り、田や刈場だった土地に樹を植えてしまったため、それが育って視界を遮っている。そうして荒れた田や森は、猿や猪といった有害鳥獣の隠れ蓑になってしまうらしい・・・。

Photo

次回は同じ錦町の向峠神楽の郷をご紹介する予定です~♪(時期未定)

※航空写真は、「goo」より拝借させていただきました。


岩国民俗芸能まつり

2009年06月02日 21時44分33秒 | 岩国民俗芸能まつり

岩国市内には、多くの神楽、踊りなどの民俗芸能が点在している。その多くが地域限定の活動をしており、なかなか一般の人が見る機会が少ないものもある。

そんな民俗芸能に発表の機会を提供すると共に、多くの団体を一同に集めることで互いの連携・協力を促し、今後の活動の励みにするのが「岩国民俗芸能まつり」の目的(多分)。
そんな民芸まつりが、今年は
 平成21年8月30日(日) 10時開場、11時開演
 周東パストラルホール(岩国市周東町)
で開催される。

で、市内には大きく2つの団体連合がある。
 ・岩国市民俗芸能協会
 ・山代神楽連絡協議会
この加盟団体からそれぞれ4~5団体程度を選出し、それ以外の団体からも3団体程度出てもらうことになっているらしい。

今年は、
 1.岩国太鼓保存会 「五橋」
 2.岩国南条踊保存会 「岩国南条踊」
 3.谷津神楽保存会 「砂水」
 4.下の神楽保存会 「愛宕八幡」
 5.岩国行波の神舞保存会
 6.小糠踊保存会 「小糠踊」
 7.平田囃田保存会 「田楽囃田」
 8.金山神楽保存会 「獅子舞」
 9.山代白羽神楽保存会 「日本刀」
 10.上沼田神楽保存会 「柴鬼人」
 11.向峠神楽保存会 「黒塚」
 12.山代神楽本谷保存会 「八岐乃大蛇」
 13.長野神楽舞保存会
の13団体が出演し、それぞれの保持演目が披露されまする。

今後、2回の会議を経て本番を迎えることになります。
お楽しみに!

Dvc00023 第1回実行委員会の様子。広い広い岩国市の各地から、民俗芸能の保持団体が集結する。