山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

やまぐちの棚田20選

2010年05月18日 22時32分00秒 | 深須のできごと

山口県内の棚田の美しさを競う「やまぐちの棚田20選」の選定が昨年度行われた(山口県主催)。

棚田と言えば美しい景観だろうが、その分、維持には手間がかかる。ただでさえ中山間地なのに加え、大型機械が入らないなど、その地に根ざして生活・農業をしていないと維持は難しいだろう。

最終的には県内64地区の中から21地区が選ばれたらしいけど、その中にはほ場整備した田も多く見られた。
・・・・・・それって、棚田?

岩国市内からは2地区が選ばれ、上沼田地区も見事当選した♪
(やまぐちの棚田20選参照)
 http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/gyosei/noson-s/tanada20/tanada20.html
その棚田周辺には、今年中に「やまぐちの棚田20選」認定の看板を設置する予定!!

これまでも観光客がちょこちょこ上沼田に来ているのを見たことがある。「神楽の里」を目指してくるのか、「棚田の里」を目指して来るのかは不明。
この棚田を見て、美しさを感じてもらい、その保存に理解をしてもらうのも必要(農地の保全には一定の税金が使われています)。
先々は、その保存に「協力」してもらえる仕組みが望ましいと思ってます。

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上沼田の棚田の写真。やはり維持には限界があるらしく、耕作放棄地もチラホラ。
下沼田から上沼田にあがる途中の田も、荒れている。仕方ないこととは言え、せめて集落の玄関口はきれいにしておきたいところ。
地区の在住者、出身者と話す中で、「今年はこの耕作放棄地をきれいにしよう!」という話しになりつつある。
一汗かいて、美味しくビールでも飲みましょうかね。

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沼田の七不思議

2010年05月17日 20時36分00秒 | 深須のできごと

岩国市錦町の上沼田地区。
古くから神楽が伝わるこの地にも七不思議はある。

そのうちの一つが、「鳥居のない神社」だ。

昔は上沼田地区だけで4、5社くらいあったらしいが、今は一つに合祀されている。
そのいずれにも、鳥居はなかったとのこと。
神社という神域の一つの要素でもある鳥居がないというのは珍しく、この上沼田地区がどういう風習だったのだろうかと疑問に思うところだ。

今年、ついにその七不思議の一つが崩れる。
地区の皆さんの熱意により、鳥居を据えることに決まったためだ。
栗の木を切り出し、一冬乾燥させてきた木材が神沼田神社に到着していた。

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これから地元の大統領(大棟梁)により設置作業が行われ、今年の秋祭りには晴れて鳥居が拝めると思います。

高齢化、過疎化が進む集落ではあるけど、こういった前向きな話題、考えは嬉しいですね。

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地域の信仰の柱、神沼田神社。
手前は、平成2年に上沼田神楽保存会が遠征したロサンゼルス公演の祈念碑。


農作業 ~代掻き~

2010年05月16日 20時13分00秒 | 沼田のできごと

この時期、農家は忙しい。
田を起こし、水を張り、草を刈り、代掻きをし、苗を植える。僕は親父の手伝い程度なんで、時期も加減も段取りもよーわからん(というより、あんまり手伝っていない)けど、兼業農家なら土日は潰れる勢いだろう。

そんな鮎川家でも、田植えの準備が着々と進んでいる。
今年購入した中古のトラクターが大活躍。これまでの手押しの耕耘機と違い、1往復で耕す面積は倍以上だけど、小回りが利かないのが狭小田では痛い。
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親父が一番大きな田を終わらせていたので、この日は半日でお役ご免。
このまま田を落ち着かせて、来週には田植えとなるようです。

下の画像は、代掻き前(上)と代掻き後(下)の様子。
肥料として入れているものがよくかき混ぜられているのが分かる。

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今年の山代神楽

2010年05月12日 22時08分00秒 | 山代神楽連絡協議会

今日、山代神楽連絡協議会の会議があり、今年の山代神楽共演大会とかについて話し合いました。

8月29日(日)には、岩国市民俗芸能まつり。
岩国市内の民俗芸能が大集合するイベントで、今年は岩国市民会館で開催される。
これに、山代神楽から4団体が出場するということで、さて、どこが出るか・・・?
と話した結果、東谷、釜ヶ原、向峠、生見子ども神楽の4団体が出場と決まった。
今後、運営会議とかで詳細が決まっていくと思います。

そして、共演大会の開催は、11月28日(日)と決まった。
会場は本郷、出演団体は山代神楽7団体+本郷子ども神楽。
第10回の記念大会となる今回は、山代神楽以外にも声をかけ、幅広い交流を兼ねた行事となるよう、検討することで決まった。
詳細は決まり次第お知らせします!

発足から5年目となる今年は、もっと色々な企画を進めたいと考えてます。
神楽公演や、神楽施設の活用を進め、各団体の交流を進めることで、先々のすそ野が広がるよう、微力ながら尽力させていただきます。
応援、よろしくお願いします!!!


衣装干し

2010年05月08日 00時02分04秒 | 上沼田神楽

こないだの4月25日、今期初となる5演目奉納神楽があった。

神様に捧げる神楽も今では大衆化しており、イベントでの起用も多くなっている。
広島・島根の神楽ならイベント向けの演目も多いけど、上沼田神楽ではそう多くはない。2~3演目がせいぜいか。あとは、古来からの儀式的な舞いを中心に保存されている。

全ての演目を保持しようと思ったら、複数演目を上演する奉納神楽が必須となってくるが、昔と違って秋祭りは減少傾向にあるため、その舞台の確保が課題となっている。

そんな奉納神楽も無事に終えると、帰ってからは大汗を浴びた衣裳を干す作業が待っている。Tシャツとかと違って選択するわけにもいかず、クリーニングに出すわけにもいかないため、もっぱら干す。干す。干す。

今年も秋祭りの舞台が多くありますように・・・・。

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衣、袴など、数十着をぶら下げ、しっかりと乾燥させる。