12日より6月議会が始まりました。
今回出されている議案で市民の皆さんに大きな影響が考えられるものに、一般会計補正予算の中の「こども園整備事業」・2か所分、計4,400万円余りの計上があります。これは、昨年12月議会で突然明らかにされた「こども園構想」の具体化にかかわり、現在の「のぞみ幼稚園」の場所に「北部地域こども園(仮称)」を、「はるか幼稚園」の場所に「南部地域こども園(仮称)」を開設するための事業に着手するためのものです。
既存の幼稚園の施設に、保育所機能を持つ施設を増設して「こども園」を開設するために、それぞれ買収や借入で隣接地を確保しようとしています。ハード面では、土地と建物を用意すれば「こども園」の形は作れるかもしれませんが、一番肝心なのは、そこに通う子どもたちにとっていい施設になれるのかどうかです。大人のするとおりにされるしかない子どもたちに代わって、保護者の皆さんや現場で働く先生・保育士さんたちの意見は、何よりも優先されなければなりません。ところがこの「こども園構想」は、それを置き去りに計画だけが先走りしています。
なんといってもその開設予定の時期が、平成26年度に1園、27年度に2園とされていることです。これまでその目的や役割・保育内容に大きな違いのある幼稚園と保育所を一緒にしてしまうにはあまりに短い準備期間しか与えられていないことに、多くの反対意見や心配する声が寄せられています。
職員さん、保護者の皆さん向けの説明会が終わり、現在パブリックコメントの受付中です。(6月28日まで)説明会で出た意見や要望、パブリックコメントで寄せられた意見を集約して、計画自体の是非も含めて計画に反映させるのが常識ではないでしょうか。そのために、関係者の意見を聞き、一般市民からも広く意見を集めているはずだと思っていました。
ところが、昨日(6月14日)の厚生文教委員会での質疑で、千代松市長は「賛否を諮っているのではない。反対があったからと言って、計画を撤回するものではない。」と言い放ったのです。つまり、「『こども園構想』は自分がすると決めたから絶対実施する。賛成意見のなかで多いものだけを参考にする。」ということなのでしょうか。
本当に呆れてしまいました。「市民不在」は市長の政治姿勢そのものです。
「なぜそんなに急ぐのか?」との質問に市長は「老朽化した保育所をほっておけない。」と答えていますが、昨年夏に策定された「財政健全化実施プラン」には、佐野台・わかば・みどり・長南の「市立保育所の建替え計画」はまったく盛り込まれていなかったのです。今になって言い出すのは、「こども園」開設を急ぐ口実でしかありません。
後半の本会議でも、わが会派のくぼ和恵議員が「こども園」について質問します。(質問予定日時は、6月26日(火)午後です。)ご関心のある方で可能な方は、ぜひ傍聴にお越しください。
今回出されている議案で市民の皆さんに大きな影響が考えられるものに、一般会計補正予算の中の「こども園整備事業」・2か所分、計4,400万円余りの計上があります。これは、昨年12月議会で突然明らかにされた「こども園構想」の具体化にかかわり、現在の「のぞみ幼稚園」の場所に「北部地域こども園(仮称)」を、「はるか幼稚園」の場所に「南部地域こども園(仮称)」を開設するための事業に着手するためのものです。
既存の幼稚園の施設に、保育所機能を持つ施設を増設して「こども園」を開設するために、それぞれ買収や借入で隣接地を確保しようとしています。ハード面では、土地と建物を用意すれば「こども園」の形は作れるかもしれませんが、一番肝心なのは、そこに通う子どもたちにとっていい施設になれるのかどうかです。大人のするとおりにされるしかない子どもたちに代わって、保護者の皆さんや現場で働く先生・保育士さんたちの意見は、何よりも優先されなければなりません。ところがこの「こども園構想」は、それを置き去りに計画だけが先走りしています。
なんといってもその開設予定の時期が、平成26年度に1園、27年度に2園とされていることです。これまでその目的や役割・保育内容に大きな違いのある幼稚園と保育所を一緒にしてしまうにはあまりに短い準備期間しか与えられていないことに、多くの反対意見や心配する声が寄せられています。
職員さん、保護者の皆さん向けの説明会が終わり、現在パブリックコメントの受付中です。(6月28日まで)説明会で出た意見や要望、パブリックコメントで寄せられた意見を集約して、計画自体の是非も含めて計画に反映させるのが常識ではないでしょうか。そのために、関係者の意見を聞き、一般市民からも広く意見を集めているはずだと思っていました。
ところが、昨日(6月14日)の厚生文教委員会での質疑で、千代松市長は「賛否を諮っているのではない。反対があったからと言って、計画を撤回するものではない。」と言い放ったのです。つまり、「『こども園構想』は自分がすると決めたから絶対実施する。賛成意見のなかで多いものだけを参考にする。」ということなのでしょうか。
本当に呆れてしまいました。「市民不在」は市長の政治姿勢そのものです。
「なぜそんなに急ぐのか?」との質問に市長は「老朽化した保育所をほっておけない。」と答えていますが、昨年夏に策定された「財政健全化実施プラン」には、佐野台・わかば・みどり・長南の「市立保育所の建替え計画」はまったく盛り込まれていなかったのです。今になって言い出すのは、「こども園」開設を急ぐ口実でしかありません。
後半の本会議でも、わが会派のくぼ和恵議員が「こども園」について質問します。(質問予定日時は、6月26日(火)午後です。)ご関心のある方で可能な方は、ぜひ傍聴にお越しください。