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リヒターの窓

2015-09-05 13:24:00 | ポジャギ2015
ドイツに行ったことはありませんが、
その昔、ノルトライン・ベストファーレン州の広報活動にちょろっと関わったことがあり
その州都であるケルンには一度行ってみたいなあ…と思っていました。
ケルンといえば、オーデコロンと大聖堂。
あまりにも巨大なことで有名なゴシック建築(もちろん世界遺産)の大聖堂には
素晴らしいステンドグラスがある……と聞いていましたが
なんと2007年に、現代美術家ゲルハルト・リヒターによるステンドグラスが完成していたとは
不勉強にしてぜ~んぜん知りませんでした。


こちらの写真は、ケルン大聖堂公式HPから拝借しました。
http://koelner-dom.de/index.php?id=19150&L=1

あまりに細かすぎてよくわかりませんが、
巨大な窓に嵌めこまれているのは、11,500枚の正方形。
72色がコンピュータの乱数プログラムによって緻密に構成されているのだそうです。
もちろん、ここに至るには
リヒター自身がン10年前から手がけていたカラーチャートの法則があり、
すでに商業化された作品もあるわけですが、
言ってみれば、究極の四角繋ぎです。
いうまでもなくケルンの偉い神父さん達には不評だったとか(^_^;)

ところが!
昨日、某局のテレビ番組をぼや~っと観ていたら、
ケルン大聖堂の南側階段をてっぺん(!)まで上ったその脇の窓に、
なんと、リヒター氏のと同じような四角繋ぎのステンドグラスがあるではないですか。
番組ではとくに何も説明されていなかったけれど、
Wikipediaによれば、どうやらこちらは1300年くらいに作られたものらしい。
リヒター氏自身がこのことを知っていたかどうかは別として
(本人は知らなかったと言っているそうです)
そんなに昔からあったのなら、膨大な四角繋ぎもとくにモダンすぎる
というわけではないのですよね。

面白いなあ。
いつになるかは分からないけど、足腰の立つうちに必ず見に行こう!

リヒター氏の公式HPはこちら