ポジャギアートYangja-pang

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

新しい天体

2015-09-10 10:32:00 | ポジャギ2015
駆け足でソウルに行ってまいりました。
日本は台風で大変だというのに、ソウルは毎日ピーカンの晴れ。
暑いけれど、カラっと爽やかで申し訳ないくらいでした。
例によって広蔵市場がメインの滞在でしたが、
今回はソウル在住のMさんに、その広蔵の素敵なお店に招待していただきました(*^_^*)

広蔵といえば、私にとっては布の魔境ですが、一般的には屋台グルメで有名です。
このお店「マチョキンパプ」(마초김밥)も、屋台の一角にある小さなカウンター
名称はキンパプですが(もちろんキンパプやウドンやらも美味しいのですが)
実は女性シェフが天才的な腕をふるう創作料理の店でもあります(要予約)

少なくとも私に限って言えば、これまで経験したことのない驚愕の味。
よい意味で予測不能、想定外の味覚。まさに「新しい天体」の発見です。
地元の方に連れて行っていただかなければ、こんな体験はななかできませんね。
感謝感激雨あられです。久しぶりに開高健の小説『新しい天体』が読みたくなって、
即ポチってしまいました~(^_^;)

★★★

本格的なディナーには、まずワイン選びから
……しつこいようですが、ここは広蔵市場です。



最初のお皿は、紫玉葱の器に盛られたグラタン。ベーコンの旨みが実によく効いています。



一見ロールキャベツ、しかし味わいはマンドゥ、でもソースは!?
このソースがめっちゃ美味しくて、パンがあったら拭き取りたいくらい(*^_^*)



こちら、よっく見ると焼き茄子。しかし上にかかっているソースはベリー風味。
う~む……想定外です。味そのものからしたら、このお料理が一番衝撃的だったかも。



出た! Tボーンステーキ(^^♪
軽く300gはありますね。レアで焼いてもらいました。
マスタードと山葵のソースが添えてありますが、
どっさりの玉葱とニンニクも堪能。付け合せの椎茸の詰め物がまた絶品



キャベツのサラダ、ヨーグルトドレッシングかな?
上に載っている赤いものは、ベリーに漬け込んだ大根です。



締めは自家製のチーズ。
ベリー、マンゴー、キウイ、梅に漬け込んだ大根にくるんでいただきます。
濃厚なチーズと爽やかなフルーツという組み合わせはよくありますが
ここに大根が挟まることで、まったく異なる味わいが生まれます。
シェフ、恐るべし!



こちらは、お向かいの可愛いカップルが注文していた定番料理。
真ん中は、おつゆの中に具の異なる4種類の焼きにぎり(?)が入った
「爆弾どんぶり」なるお料理です。こんど、ぜひトライしてみよう(~o~)
ついでながらこのカップル、待ってる間も食べてる間も
ず~っと手を握り合ってました。若いっていいわあ❤



左が天才シェフの奥様、
右がどう見てもあまり気が利きそうにないご主人(でも社長さん)



いつものことながら写真がボケボケですみません。
マチョキンパプの通常の様子については、こちらのサイトでくわしく見られます↓
http://blog.naver.com/hy_judan/90180466698



リヒターの窓

2015-09-05 13:24:00 | ポジャギ2015
ドイツに行ったことはありませんが、
その昔、ノルトライン・ベストファーレン州の広報活動にちょろっと関わったことがあり
その州都であるケルンには一度行ってみたいなあ…と思っていました。
ケルンといえば、オーデコロンと大聖堂。
あまりにも巨大なことで有名なゴシック建築(もちろん世界遺産)の大聖堂には
素晴らしいステンドグラスがある……と聞いていましたが
なんと2007年に、現代美術家ゲルハルト・リヒターによるステンドグラスが完成していたとは
不勉強にしてぜ~んぜん知りませんでした。


こちらの写真は、ケルン大聖堂公式HPから拝借しました。
http://koelner-dom.de/index.php?id=19150&L=1

あまりに細かすぎてよくわかりませんが、
巨大な窓に嵌めこまれているのは、11,500枚の正方形。
72色がコンピュータの乱数プログラムによって緻密に構成されているのだそうです。
もちろん、ここに至るには
リヒター自身がン10年前から手がけていたカラーチャートの法則があり、
すでに商業化された作品もあるわけですが、
言ってみれば、究極の四角繋ぎです。
いうまでもなくケルンの偉い神父さん達には不評だったとか(^_^;)

ところが!
昨日、某局のテレビ番組をぼや~っと観ていたら、
ケルン大聖堂の南側階段をてっぺん(!)まで上ったその脇の窓に、
なんと、リヒター氏のと同じような四角繋ぎのステンドグラスがあるではないですか。
番組ではとくに何も説明されていなかったけれど、
Wikipediaによれば、どうやらこちらは1300年くらいに作られたものらしい。
リヒター氏自身がこのことを知っていたかどうかは別として
(本人は知らなかったと言っているそうです)
そんなに昔からあったのなら、膨大な四角繋ぎもとくにモダンすぎる
というわけではないのですよね。

面白いなあ。
いつになるかは分からないけど、足腰の立つうちに必ず見に行こう!

リヒター氏の公式HPはこちら


何をいまさら(~o~)

2015-09-02 23:06:00 | ポジャギ2015
虚心坦懐にハギレを繋ぐという作業が、
なかなかできない状況にありました。
つくるものに対して、どうしても「カタチ」を求めてしまう。
まあ、それはそれで結構なことですが
どうも出来上がったものに、韓国語で言うところの「恨(ハン)※」がない。



チョガッポをつくる⇒ハギレが出る⇒さらにそれらを繋ぐ
という行為を絶え間なく続けていくしか、
マンネリから抜け出す道はないのだなと
今さらながら確認している今日この頃。
やはり、これこそがチョガッポの醍醐味だなあ…と、いまさらながら思っています。
本当に、「何をいまさら」って感じなのですが(^_^;)

※ご存じのとおり、恨(ハン)という言葉はきわめて複雑で、
たんなる恨みツラミでは決してなく、
もしかしたら「もののあはれ」に近いのかな、違うかな
…と考えたりもするのですか、
過日、ぱくきょんみさんから
あらゆる芸事の評価基準も「恨(ハン)」にあるというお話を聞き
腑に落ちると同時に、その難しさにボー然としたものです。
なかなか一筋縄でいくもんじゃありません。
だからこそ、面白いとも言えるのですが。