どこにもないまちをつくる―いつでも、どこでも、誰でもできる市民参加型地域再生(活性化)プログラム付 | |
斎藤 次男 | |
ぎょうせい |
まず、この本では中央集権国家感を中心に据えた地域活性論を批判しています。
本来地域というのはそこに住む人が中心に動かなければどんなに役所で
予算を付けたとしても人的パワーを取り込まない限り限界があるということです。
やはりほんとうに地域で動ける人がすこしずつ増えて、村おこし・町おこしを
本気でする人が中心に一滴のしずくが浪の輪を広げていくようにまわりに
その影響力を波及させていくことが大切です。
私にもそのような力があるかどうかわかりませんが、
長年和歌山に住んですこしずつ自分も地域に恩返しをしてもいいのではないかと
おもってきました。
この斉藤さんの本は和歌山のことについては触れられていませんが、
他の地方の特色ある風土と文化を伝えてきた住民たちの想いや
活動をつたえることによって、その独自性を他の人にもわかってもらう中で
地域というものが活きてくるのだという主張が随所に述べられています。
ぜひ一読してもらいたい本です。