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高校英語で伸びる人、伸びない人 その1

2016年04月07日 | 英語教育

これを聞くと、いったい日本人はどれくらい英語ができないのだと

呆れ返ってしまいます。

北朝鮮のほうが日本より良い点数をはじき出しています。

最近の北朝鮮はミサイルを打ち上げたり、核実験をしたりで

不気味な存在ですが、教育に関しては日本より進んでいます。

大学の理系の授業はほとんど英語でやっていますし、理系科目を履修している

大学生には特別待遇をして国威発揚の象徴的存在です。

かたや、日本はどうでしょう。

最近小学校から英語を導入していますが、

私から言わせれば、英語の素人が何を教えても

無駄だと思います。そして、小学校の英語授業が

システムとして中学英語につながらないといけないのに、

小学校の時は遊び的に英語に慣れ親しむ

中学校からペイパーテストのための英語につないでしまっては

一年草の草木の茎に苗木を接ぐようなもので、

まったく子供たちの英語は育ちません。

子供たちに英語ができるように教えられる先生は

やはり英語でディスカッションが出来るほどの流暢な

英語が喋れる人材でないと、英語力は育ちません。

ピアノ教育で言えば、音符しか読めない先生に

ピアノを教えてもらうようなものです。

では、外人を持ってくればいいかといえば、

彼らには残念ながら英語を習得したプロセスは

もちあわせていません。

ひとりでに英語を母国語として育った外人は

無意識に英語を話しているので、日本人に英語を

指導できるシステムは持っていないのです。

英語を外国語として指導するトレーニングを

受けていない限り、英語が喋れるだけでは

日本人の子供に英語を修得させていく能力は

ないのです。

TOEFLのテストにおいて、

30カ国の中で、インドとシンガポールが

一位,二位をしめています。

どちらも英語を公用語にしていて、

幼稚園から大学まで英語で授業をします。

あらゆる科目を英語で教えます。

日本もこの教育システムに

しなければ、現状を変えることは

できないでしょう。

ただ、歴史的・文化的に考えて

それは無理なことです。

明治の頃、明治時代の文部卿森有礼は、

英語を公用語にすべきという主張をして、

もてはやされたことがありました。

しかし、それは実現しませんでした。

日本の文化、日本的な情緒は

西洋的論理性とは馴染みません。

まるで水と油なのです。

ただ、ノーベル賞を受賞した日本人科学者の

スピーチを聞いていると、まさに見事な

英語スピーチをします。

実は、彼らのような知的水準を

もっている人たちはみなさん英語の

達人です。

理系の人は論文はもちろん英語で書かなくては

なりません。学会では海外の人はみな英語でスピーチを

します。英語ができなくては仕事にならないのです。

このことを見てみると、実は英語というのは

まさに英語を必要とする人が学校英語だろうがなんだろうが、

きちんと学べば、英語を使えるようになるのです。

ある一定の水準の子供たちに英語のスピーチを

トレーニングすれば、そこそこいくのでは

無いかと思います。

英語の底上げも大切かもしれませんが、

それよりは上を引き上げていくことのほうが効果は

あらわれやすいです。

志のある人が、そういう教育を受けて

一人でも英語で討論が出来る生徒がふえたらと

願っています。

 

 

 

 

 

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