又吉さんは高校は強豪のサッカーチームに入っていました。
監督は大学はサッカーで進むと思っていたらしいです。
監督が進学するなら相談してくれと言っていたのですが、
なかなか相談してくれないので、心配していました。
又吉さんはもう就職がきまっていると嘘をついて本当のことを話さなかったそうです。
きっと、本当のことを言いづらかったのでしょうね。
実は吉本のお笑いタレントの養成学校にいくことに決めていたのです。
監督さんが又吉さんの思い出として強烈に印象に残っているのは
遠征のバスの中で、周りの人は眠っているのに
目をランランと輝かせて、文庫本を読んでいたことだそうです。
やはり作家になる人は読書量が圧倒的です。
普通なら、バスの中では寝てますよね。遠征で疲れているのですから。
多読は作家になるための必要条件ですが、十分条件ではありません。
多読だけではだめです。精読が必要です。
又吉さんは太宰の文章で面白いところは全部記憶しています。
ここから、又吉さんがいかに深く他の作家の作品を味わって読んでいるか
分るというものです。
塾生の中でも、国語の点数が悪い人は
小学生の頃の読書体験が殆どありません。
残念ながら、言葉の意味も知らないし、
抽象的な意味が理解できません。
当然、文章に書いている内容が読めない。
これでは入試だけでなく、一生損をします。
国語を学科として勉強することも大事ですが、
又吉さんのように、ちょっとした空き時間でも
好きな本を読むような子供であれば、
将来作家になって大化けする?
かもしれません。
今日のことわざ
点 滴 石 を も 穿 つ
この言葉を紹介しておきます。
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