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中学受験事情が変化しています その1

2016年01月13日 | 受験関連

小学校でのいじめや学級崩壊は相変わらず

続いています。これはみなさんご存じないだけで、

すべての学年・クラスに起こっているわけではないですが、

子供たちをきちんと掌握できない先生が担任になってしまうと

学級崩壊が自然に起こります。これはタガが外れた車輪のように

時間が経てばたつほど状況は深刻になります。

これは以前も書きましたが、まさしく次男が小学3年生の時に

彼のクラスに起こったことです。この場合の大きな原因は先生の力不足と

それを支えきれない、管理職つまり校長と教頭や学年主任です。

本来、教師集団というのは自分のことで忙しく、他の先生が困っているのを

支えて上げる余裕はありません。だからこその管理職なのですが、

管理職とは名ばかりで、現実に問題が起こっていても

それを自ら解消していこうという気持ちが最初からありません。

保護者が動いてはじめて何ならかの反応はしますが、及び腰なのです。

もちろん彼らなりの言い訳もあると思います。やはり本来学級のことは

それを管理する担任がしっかりとみるしかない。見回りと言っても、

その時だけしか、暴れている生徒はいうことはききません。

当事者になった先生はなぜこんなクラスになってしまったのか、悔やむばかりです。

どこかでボタンの掛け違いがあったのではと思った時はもう遅いのです。

子供というのは群集心理で一度先生が弱い存在だとわかるととことん

悪くなってしまいます。これは猿軍団のボスも同じで、ボスが弱いと

統率力がなくなり、全体の統率が一気に失せてしまいます。

よくニュース報道などで、いじめ自殺事件などがおこっても、ほとんどの場合

学校側は最初のコメントとして「いじめはなかった。」といいます。

しかし、マスコミやあるいは被害者の家族が弁護士などをつけて本格的に

戦う姿勢を見せるとようやく重い腰を上げ、それなりの対応のポーズを取り始めます。

これが管理職の立場なのでしょう。

なぜ彼らは及び腰なのか。それは彼らが公務員だからです。

公務員は減点法で評価されてしまうので、常に後ろ向きです。

加点法ではないので、積極的に新しいことに挑戦することが

昔から求められていません。もちろんそれではいけません。

彼らは教育のプロです。相当な給料とボーナスを確実にもらえるのです。

だからこそ、生徒の学習指導、生活指導、親の対応や、さらに授業研究を一生懸命しています。

ところが、そういった授業研究も自分の昇格や成績や評価や給料に反映しないので、

そのうちお座なりになってしまいます。(それでも挑戦し続ける先生は本当のプロですが。)

そこが公教育の限界なのかもしれません。

では、私学はどうでしょう。私学は独自の建学の精神を掲げ

多くの保護者の期待に応えます。保護者の願いとはなんでしょう。

最終的には希望するところへの合格切符しかありません。

自分の行きたい大学に進学できる。これに尽きます。

もちろん、この図式は塾も同じです。

ところが少子化の影響で彼らが理想とする生徒を集めることが徐々に

難しくなってきました。定員は確保したい。だからすこし無理だと思っても

学力の伴わない受験者を合格にしてしまいます。また一部の学校では抱き合わせ合格と言って

一定数の良質の受験生と抱き合わせて本来合格できない生徒をセットに合格させてしまうと

いう離れ業をしているという噂があります。

それが原因かどうかはわかりませんが、一部の私学でも

陰湿ないじめや学級崩壊まで至らなくてもクラスが落ち着かないという現象が

現れているそうです。この現象は公立中高一貫でも出始めています。

どうも困った兆候です。

抱き合わせて合格させてもらった受験生は実情はつゆ知らず、喜び勇んで入学すると

まったく学校についていけないで、結局退学の憂き目に合うというのは

よく聞く話です。

これは悲劇です。でも、ある意味喜劇のようなもので、本来ならしっかりと基礎力を付けるべき

中学生の時期に私立中学のものすごいスピードと大変な学習ノルマに翻弄されて

心も体もボロボロになってしまいます。本来楽しいはずの勉強が難行苦行になってしまっては

本末転倒、なんの意味もありません。

子供の学習成長の進捗状態も見ずにただただ我が子に高い偏差値が取れる学校に

はいってもらいたい、その一心、その一途、もちろんその気持は純粋なのでしょうが、

子供が躓いて、学習不適応を起こしてはじめて気がつくのです。

最近そういうケースが多いのです。そういう意味で親御さんにもしっかりと

子供の成長度合いをしっかりみて、的確な学習指導が出来る先生におまかせするとか、

あまりに子供に対して過度な期待をしすぎないことが肝要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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