１１月１６日・教育基本法と東陽町二丁目町会「企業懇談会」

１３時からの衆議院本会議、野党欠席の中、教育基本法案は賛成多数で採決され参議院に送られました。子供を戦場に送る基本法だとか戦争をする国を作るための基本法だとか言われています。国家権力の教育に対しての不当な介入が起こるという意見もありますが国が教育に責任を持たずにどこが責任を持つのでしょうか？

教育に対しての責任は現場に持たせた方が良いとか、基礎的自治体がその権限と責任を持つ方が良いというならば文部科学委員会できっちり議論をするべきです。教育委員会に全ての問題が有るとは思えませんが、もしここに問題が有るならば解体も視野に入れた大胆な議論が必要で、その場は「理念法」を論じる教育基本法特別委員会ではないと思いました。

全国からぞくぞくと先生方の組合の皆さんが議員会館前に集まられて来ました。教室に居る生徒を放り出して永田町に来る様な法案だとは思えませんし、もしこの基本法をたてにして戦争に突入したり次の世代を戦場に送るような事になるなら今の衆議院議員４８０名は全員、命を懸けて反対すると思います。

それならば何故教育基本法を変えようとするのか？
現在の状況を冷静に、そして正確に総括すると、倫理観と責任感の欠落などの問題点はどう考えても教育に問題部分の多くが有ると思え、その基本理念を５９年前の良いところは残し、新たなもので必要な文言を取り入れた基本法の必要性を感じられたからだと思います。私もそう思い、賛成の意を表す為に起立しました。

本日１８時から江東区の東陽町に在るホテル　ルートイン東陽町さんを会場にして御地元、東陽二丁目町会さん主催の「企業懇談会」が開かれ、講師でお話をさせていただきました。今日のテーマは震災対策、今まで早稲田で行ってきた事等をお話させていただきました。地元に在る企業の皆さんとの懇親を深める催し、素晴らしいと思いました。早稲田やると早稲田大学とリーガロイヤルホテル東京の二つしか出てこないなあと思いながらお話させていただきました。

１１月１６日・与党単独採決

本日は１３時から本会議、昨日の教育基本法与党単独採決の影響がどの様に出るのか分かりませんが、従前から本欄に書かせていただいたように「履修不足」「いじめ」「タウンミーティングでのやらせ」等々については文部科学委員会でじっくり討議討論しなければならない大きな問題だと思います。

教育基本法は憲法にも準じる大切な法律ですが私には「理念法」のように感じます。この法律案文のどこが「国民を戦場に向かわせる法律」と読めるのか私には判りません。「所詮あんたには判らんだろう」と冷たく突き放されたようなコメントをいただいていましたが、議員会館前で手渡されている反対ビラを読んでも同調は出来ませんでした。それ以上に子供の教育の一番大事なところを担当するのは学校ではない、家庭で、保護者なんだ、というところを明記した部分には心から賛同します。

日教組、組合を頭から否定はしませんが、現状を憂うなら、現状を正確に総括する所からのスタートはどの問題でも同じなのではないでしょうか。今日の本会議、どの様に進むのかじっくり見させていただき、追って御報告します。