「詐欺」というタイトルですが「またか」と言われそうな復党の話ではありません。まあ復党問題も小選挙区制という事を考えたら詐欺といわれてもしょうがないような対応だったとは思いますが・・。復党については別の機会に書かせていただきます。本日は本当の詐欺?のお話です。
先日、浅草橋の小笠原クリニックを受診後、地下鉄に乗ろうとJR線路の高架下を歩いていたら道路脇に停まっていた豪華なベンツから「先生、先生」という声。ベンツの窓が開いて中からかっぷくの良い中年の男性が私に声をかけてきました。
一瞬誰だろう、見覚えないなあと思いながらも車に寄って行くと車中助手席に座った男性が親しげに「さっきパーティーがあって出席した人達に配った品なんだけど余ったから先生にプレゼントするよ」と厚紙で出来た小さな白い箱を取り出し蓋を開けて中に入っている金色のペアウォッチを見せました。
「いやあそんな事されても」と言うと「秘書にでもあげてよ」というお言葉。何処で会った人?何の関係者?と少ない脳味噌の記憶回路をフル回転させたけれど思い出せない。困っていたら自分はロータリーメンバーだとか、これから弁護士に会うところだ等と断片的な事を言いながら「先生だからこれもあげる、オーストリッチだよ」と白い薄手の紙に包まれた男ものの財布も人の手に渡します。「これになら二百万ぐらいなら入るよ」と言いながら自分の財布を出して中を広げ、「昨日ゴルフで80万負けて御覧の通り空っぽだよ」と言いながら助手席の足元からオーストリッチ風の女性物のセカンドバッグを出して「これもプレゼントだ」と言って私の手に押し付けてきました。
御存知のように私のお仲間は商店街の皆さんですからこんなプレゼントの渡し方は相当酔っ払った時しかしません。何処の誰だろうと考えていると「先生になら特別にこれも上げちゃう」と言って私の手に大き目のハンドバッグの入った袋を渡そうとします。
ここからさっき私に見せた空っぽの財布話に話につながり始めました。横に居る運転手の若い男を指差して「こいつにコーヒー代ぐらい渡してやってもらえませんか、先生」と言ってきました。
普段から現金をあまり多く持ち歩く習慣がありません。その時は一万円札と五千円が各1枚、千円札が2枚しか入っていませんでしたので一万円札を出したらちょっと語気が強めになり「1万じゃ可哀相、先生なら10万ぐらいは持ってるでしょう?」こちらも7千円しか残っていない財布を開いて見せ「これは返す」と言って大き目のハンドバッグをそのベンツの紳士に返しました。
ハンドバッグを受け取りながらその紳士いわく「その五千円も出してよ」というお言葉。何だか可哀相になり五千円札も渡したら調子に乗り「その二千円も」と言い出す始末。若干楽しんでいた気持ちも有りましたが「この二千円を取られちゃあ家に帰れないぜ」とこっちもモードを変更して対応。「じゃあいいや」という言葉でこのやり取りは終わりました。
議員になってまだ1年2ヶ月なのに「先生」と呼びかけられたら皆んなが自分の事を知っていると思い込んでいる自分と、議員になる前なら絶対に知らない人がただで物なんかくれないと思っていたのにたった1年と2ヶ月で議員は特別扱いされるのが当たり前のように思い込んでいる自分に呆れるやら、情けないやら。
客観的に見て、何の実績も無い奴に思い違いを起こさせてしまう「人の扱い」の難しさと「人間の弱さ」に今更ながらですが考える事がいっぱい有る出来事でした。
先日、浅草橋の小笠原クリニックを受診後、地下鉄に乗ろうとJR線路の高架下を歩いていたら道路脇に停まっていた豪華なベンツから「先生、先生」という声。ベンツの窓が開いて中からかっぷくの良い中年の男性が私に声をかけてきました。
一瞬誰だろう、見覚えないなあと思いながらも車に寄って行くと車中助手席に座った男性が親しげに「さっきパーティーがあって出席した人達に配った品なんだけど余ったから先生にプレゼントするよ」と厚紙で出来た小さな白い箱を取り出し蓋を開けて中に入っている金色のペアウォッチを見せました。
「いやあそんな事されても」と言うと「秘書にでもあげてよ」というお言葉。何処で会った人?何の関係者?と少ない脳味噌の記憶回路をフル回転させたけれど思い出せない。困っていたら自分はロータリーメンバーだとか、これから弁護士に会うところだ等と断片的な事を言いながら「先生だからこれもあげる、オーストリッチだよ」と白い薄手の紙に包まれた男ものの財布も人の手に渡します。「これになら二百万ぐらいなら入るよ」と言いながら自分の財布を出して中を広げ、「昨日ゴルフで80万負けて御覧の通り空っぽだよ」と言いながら助手席の足元からオーストリッチ風の女性物のセカンドバッグを出して「これもプレゼントだ」と言って私の手に押し付けてきました。
御存知のように私のお仲間は商店街の皆さんですからこんなプレゼントの渡し方は相当酔っ払った時しかしません。何処の誰だろうと考えていると「先生になら特別にこれも上げちゃう」と言って私の手に大き目のハンドバッグの入った袋を渡そうとします。
ここからさっき私に見せた空っぽの財布話に話につながり始めました。横に居る運転手の若い男を指差して「こいつにコーヒー代ぐらい渡してやってもらえませんか、先生」と言ってきました。
普段から現金をあまり多く持ち歩く習慣がありません。その時は一万円札と五千円が各1枚、千円札が2枚しか入っていませんでしたので一万円札を出したらちょっと語気が強めになり「1万じゃ可哀相、先生なら10万ぐらいは持ってるでしょう?」こちらも7千円しか残っていない財布を開いて見せ「これは返す」と言って大き目のハンドバッグをそのベンツの紳士に返しました。
ハンドバッグを受け取りながらその紳士いわく「その五千円も出してよ」というお言葉。何だか可哀相になり五千円札も渡したら調子に乗り「その二千円も」と言い出す始末。若干楽しんでいた気持ちも有りましたが「この二千円を取られちゃあ家に帰れないぜ」とこっちもモードを変更して対応。「じゃあいいや」という言葉でこのやり取りは終わりました。
議員になってまだ1年2ヶ月なのに「先生」と呼びかけられたら皆んなが自分の事を知っていると思い込んでいる自分と、議員になる前なら絶対に知らない人がただで物なんかくれないと思っていたのにたった1年と2ヶ月で議員は特別扱いされるのが当たり前のように思い込んでいる自分に呆れるやら、情けないやら。
客観的に見て、何の実績も無い奴に思い違いを起こさせてしまう「人の扱い」の難しさと「人間の弱さ」に今更ながらですが考える事がいっぱい有る出来事でした。