今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

12月18日・参政権その3

2006-12-18 22:04:28 | 商店会長のコメント
12月12日と昨日(12月17日)、参政権について書かせていただきました。本日は女性の参政権について「フリー百科事典ウィキペディア」に掲載されている文言に自分の無知を思い知らされるような箇所がありましたので、それを元に自分の考えを書かせていただきます。

日本では1925年(大正14年)に普通選挙が実現しましたが参政権は男性のみでした。日本初の女性参政権は1878年(明治11年)に高知県で楠瀬喜多さんという女性の方が区会議員選挙時に「戸主として納税しているのに女だから選挙権がないというのはおかしい」と高知県に抗議したのですが県では受け入れてもらえず、内務省に訴えたそうです。1880年(明治13年)9月20日、3ヶ月の運動の末に県令が折れて日本で初めて、戸主に限定はされましたが、女性に参政権が認められたそうです。

しかし4年後の1884年(明治14年)に日本政府は区町村会法を改訂して規則を制定する権利を区町村会から取り上げたために町村会議員選挙から女性は排除され女性が国政に参加するのは1945年(昭和20年)12月17日の改正衆議院議員選挙法公布、地方参政権は翌年9月27日の地方制度改正まで待たなければならなかったようです。

1931年(大正6年)には条件付で婦人参政権を認める法案が衆議院を通過したが貴族院の猛反対で廃案に追い込まれた、と書かれていました。このような変遷を経て手に入れた参政権を無駄にしたのでは先人達に申し訳が立たない、そんな思いを持つのは私だけではないと思います。
コメント
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