マスコミも有権者も議員や候補者を「選挙にしか興味の無い」「選挙のことしか
知らない」と馬鹿扱いしますが「馬鹿じゃ出来ない商売」です。これに「利口は
やらない」と続けると落語の枕になりますが、選挙のプロですから人間観察の
目は超一流です。
有権者は真剣なのか、ここをサポートすると票に跳ね返って来るのか、候補者は
的確に見極めます。そしてその活動に協力すると票数が伸びると判断した時に、
自身の政治テーマの中に組み込みます。
逆に言えば、有権者は自分の意見や思いを国政に反映させるには、「真剣」に
そして具体的な「票数」を提示出来るようにする事が重要なのです。具体的な
票数は、先ずは家族、親戚、友人、同業者を募っての10票からでしょう。
次の国政選挙で民主党に対しての支持票がいくら落ちてもその分が自民党に
来るとは誰も思っていません。次の選挙で風が吹く事は無いと思っています。
「維新の会」も大阪の一部ではその力を示すと思われますが、新自由クラブや
前々回の小泉選挙のような烈風が全国で吹き荒れるとは誰も思っていません。
「次の選挙は党ではなく、人で選ばせていただく」という声が最大多数です。
候補者がどれだけ歩いたか、何人の有権者に自分の思いを伝えたか、いわゆる
どぶ板選挙にならざるを得ないのです。だからこそ有権者は一人一人にならず
声をまとめて力にして、候補者に伝える、絶好の機会が来たのだと私は感じて
います。