間伐材などの木質材発電で大きな問題点は効率重視の為に
大規模な施設を作り、山をはげ山にしてしまったり、間伐材を
処理するには先ず林道を作らなければならず、その費用が
莫大で地元では対応が出来なかった事などがあります。
環境を考え「里山づくり」という発想も含めた活動をされている
方がいるというのでドイツのオーバーシュタイン郡スタインビス
村に来ました。
当初は山に入る事を予定していたのですが、本日(5月7日)は
雨なので山には入らずこの活動のリーダーのFink(フィンク)さん
の事務所で映像を見ながらお話を伺いました。
「3~4人のチームで年間4万トンの木を切り出しています」
「スタインビス村の人口は550人、周囲の人口が1500人ですが、
里山づくりに成功したおかげで年間150万人の観光客数を数える
ようになりました」
「農道、林道施設が絶対条件ではありません」
等々の驚くようなお話を聞かせていただきました。
印象に残ったのは「地域、地域によってやり方は違います。将来を
見据えた目が重要です」というお言葉でした。
フィンクさんご夫妻と一緒に食事をしながらの懇談です。
現場で具体的な活動をされている方のお話を、是非日本の
皆さんにも聞いていただきたいと思いました。
スタインビス村を失礼して、ドイツのミュンヘン郊外タークハイム
という所に在る食物残渣の処理工場「バイオエネルギー・マイヤー」
を見学しました。
ここの瓶も缶もペットボトルも全て一緒に投入して分別処理して
瓶、缶、ペットボトルはリサイクルに、食物残渣はバイオマス発電の
燃料してしまう機械には驚かされました。
写真は処理機に投入前の食品、主に試供品の日付切れが積まれて
いました。
投入し破砕された食物残渣です。
処理に困っているものが燃料として、それも環境負荷の低い燃料に
生まれ変わるのなら、何故すぐにでも日本で出来ないのだろうと思う
のは私だけではないでしょう。答えはどうも行政の縦割りに有るようです。
間伐材処理は農水省と林道の国交省、食物残渣、いわゆるゴミに
関しては厚生労働省と環境省の狭間に問題点が有るように思います。
タークハイムからイタリアのブルニコに向かいました。途中、オーストリア
のツークスピックブリックの展望台で一休み。
どうも私のデジカメではこの雄大さはお届け出来ないようです。
日本時間5月8日(木)午前2時、イタリア時間5月7日午後7時に
イタリア入国。本日最後の目的地、北イタリアのブルニコに到着。
BTS社はこちらが本社所在地だそうです。まあ、不勉強な視察
見学者です。もう8時を過ぎているので本社訪問は明日にして
夕食です。夕食はブルニコの隣村、サントロレンツェの由緒ある
教会の前のピザ屋さんで美味しい本場ピザをご馳走になりました。
これで一人分、到底食べきれないと思ったのですが完食でした。
この旅行、どうも太りそうです。