~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
2010年上期のヒット商品番付。今回の着眼は“お値打ち感”…代表格は力強くヒットを続ける「メーカーズシャツ鎌倉」、5145円均一価格で、品質を高め根強いファンを獲得している。私自身の経験では、色々な店でシャツ、ネクタイを買ったが、価格と品質の安心感でいつの間にかファンになっていました。*画像は、鎌倉本店店内
お値打ち感=費用対効果で顧客の満足感を掴んだ例では、ドリンク、料理が300円均一の低価格居酒屋、自分に合った時間だけ買う10分100円のフィットネスなどが当たったとか。ムダのないお金の使い方が支持されています。
2010年上期ヒット商品番付(日経MJ)「小分け、復刻版」のヒットに注目!!
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
2010年上期のヒット商品番付。デフレで、大ヒットが出にくく、長打よりも安打を連打する様な時代と言われる。お値打ち感や独り暮らしが広がる中で、「小分け」した商品が喜ばれるのは当然、大袋に裸で入れるのではなく、小袋に分けるのは“日本人のきれい好き”とも合って、時流に乗っている。
「150円ロールケーキ」 「カット野菜」のヒットは「大より小」の小分けに軍配といった処ではないか!?。ドンクのミニシュークリームもそうだし、一口饅頭などウケているのも食べやすさと単価が低くて買いやすいのがマッチしている。
昔定番だったヒット商品の復刻版も懐かしブームに乗ってヒットを飛ばしている。ヤクルトの「ミルミル」があがっているが、画像の「森永キャラメル」なんかも同じ類だろう。
経営コンサルタント安岡裕二 TEL090ー3233ー7847
2010年上期ヒット商品番付(日経MJ)の前頭筆頭「もしドラ」の“ありえない”組み合わせにビックリ!!
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
2010年上期のヒット商品番付。なんと、ビジネスのドラッカーが「もしドラ」!?の名前で前頭筆頭に登場。
題名が「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」という“あり得ない”組み合わせが51万部のヒットにつながったそうだ。 表紙が美少女イラストの“青春小説”というから、どんな中身なのか!!??
それにしても、ドラッカーのネタで売りまくったダイヤモンド社がブームの再来で、悪のりした格好だが出版界も何でも有りのアイデア時代か!?
顧問先の教材にドラッカー名言集と言うべき「プロフェショナルの原点」を読んでみたが、やはり良い事言っています。以前惚れ込んだものでしたが、日本人の体質にしっくり来る処有り、惚れ直した…と言った所です。
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東京タウンウォッチング 2010年上期ヒット商品番付(日経MJ)の「デパクロ」現象に注目
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
2010年上期のヒット商品番付。圧倒的ヒットが無く、東横綱不在というデフレ反映の中で、西横綱に「3D」、大関には「スマートフォン」、「龍馬」、関脇には「ipad」 「LED電球」と並び、小結には「東京スカイツリー」が顔を出した。
そんな中で、前頭3枚目にランクしたのが、「デパクロ」…。新宿高島屋のテナントにユニクロが入った事を指して「デパート+ユニクロ」をもじったもの。
一方、デパートが低価格衣料品店を大々的にテナント誘致して目を引いたのが、再建途上の「銀座松坂屋」。画像のように角一等立地に1階から5階まで「フォーエバー21」に提供し、衝撃を与えた。 又、池袋「東武百貨店」では、スペインのザラを大型ショップで導入したという。
続くデフレの中で、収益悪化に苦しむデパートは、“背に腹は替えられぬ”と言った心境だろう。人件費を抑えた低経費構造の「大阪心斎橋大丸店」が今後のデパート業態を示唆するものとして注目を浴びたが、夢を捨てた現実路線のように写る。
今後、恐らく米国のように、高級路線と大衆路線に分化した(客層棲み分け)の業態分化共存路線に進むのでないだろうか。注目は、新築計画のある新宿伊勢丹と既に増床を進めつつある銀座三越の動向であり、両店が完成した時には“日本の百貨店の形”が決まってくるだろう。
「目標は大事だが、結果だけを求めないこと」味のあるテニスの杉山愛さんの言葉
「目標は大事だが、結果だけを求めないこと」と語るテニスの杉山愛さんの言葉は味があると思いました。今朝のTV「ようこそ先輩」でのこと。
何しろ世界ランキングで、ダブルス1位、シングルス8位までなった事があり、且つ4大大会連続出場1位の人だから真髄をみる思いがしました。杉山愛さんは、いつでもテニスの試合に出ているイメージがあった。世界を転戦する過酷なスケジュールと毎日の練習…常人には考えられない頑張り、精神力が合ったのだろうと思うのはいささか浅慮というもの。
ご本人は、「遊戯三昧」という座右の銘を持ち出して、“楽しく”の気持ちがあったから、毎日の練習を続けられたという。
“楽しく仕事をする”…究極の理想といわず、身近にコツを見いだせるのではないかと思う。
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流通構造の変化への対応、「養命酒」の新戦略は成功するか!?
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
「養命酒」と言えば、名前の良く知られた、老舗メーカー。その養命酒が一般酒販店ルートから消えるという。一寸したキッカケから愛用するようになった筆者としては、「すわ、酒類販売法とかで酒と認められなくなったのか!?」と早とちりで気になり、電話してみた。
理由は、販売ルートの酒販店の販売力が細って来たため、思い切って成長の見込めるドラッグストア・ルートへ販路を転換したという事らしい。年間凡そ100万本の販売量が年々落ち込んできているらしい。
苦しい選択なのだろうが、オンリーワンの強みを持つといえ、一品に頼っている事の怖さもみせたといえそうである。第2、第3の柱になる商品の育成を怠った咎めがでたという見方もできそうである。販路、商品だけでなく.あらゆる分野で、時代の変化に合わせた革新を続けなければ経営の明日はない。
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ドトールvsマーメイドカフェ共存の原理
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
ユニクロ悪玉論まで飛び出して、デフレの出口どころか、デフレ犯人捜しが始まるほど混乱する有様で、依然として低価格競争が止まらない。
しかし、一方下期景気浮上論や消費者主導の新秩序論も生まれてくるなど、明るい話しもある。この辺りは、「~経営コンサルタント・安岡裕二の“デフレを乗り切る”経営戦略・戦術(コラム)~」(安岡が発信するもう一つのブログ)で述べる事にして、今日は普段利用しているドトールコーヒーショップと東京メトロ(地下鉄)が展開する「マーメイドカフェ」の比較で、低価格路線と中価格路線の共存論を考えてみたい。
ドトールは、低単価、高回転を基本とするのに対し、「マーメイドカフェ」は、中単価、低回転と際立った対照を見せている。ドトールの滞店時間15分と言われるのに対し、「マーメイドカフェ」の方は、相当長そうだ(3~4倍になる!?)。同じ人が時間帯で使い分けると言うよりも、客層が明らかに違うようだ。又、室内環境も違う。前者が分煙方式なのに対し、後者は全席禁煙。接客も又、自ずから!?違うから面白い。
この2つのタイプのカフェは、お互いに変質しながらも一般論としてのデフレ後の業態共存を暗示しているのではないか。
私は、後者を「高品質リーズナブルプライス」路線として、将来性を感じている。画像は、「メトロ本郷三丁目駅」の「マーメイドカフェ」。私は、余りお酒を飲めない気の置けない仕事仲間と、帰りがけにミニワインとサラダ、パンで1時間のお喋りパーティを楽しんだりしている。お気に入りのスポットだ。 (*^_^*)
デフレはサービスのチエを呼ぶ
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
お弁当やお寿司の持ち帰りをした時に付いてくるお箸。袋の中に入っているつまようじ、袋を破る時につい無雑作に扱ってチクリと指に刺した経験のある方も多いに違いない。そんな方の為に、親切に袋に注意書きが付いていた。“つまようじ入り”の文字とイラストがあり、「開封時にはご注意下さい」とある。
3日ほど前の朝、JR東京駅のコンビニ「ニューデイズ」の前で店員さんが「おにぎり100円!!」と通勤客の視線を引き付けようと声を張り上げていた。大手居酒屋などの呼び込みで珍しくもない光景だが、駅構内の最強立地でおっとり構えているように見えるJRのコンビニがここまでやるか!? という所にデブレの厳しさを感じた。
次ぎにJRの改札を出ようとしたら、スイカをタッチする場所に“しっかりタッチ”?だったかの文字と共に赤枠のシールが貼ってあるのに気が付いた。これも、若い人がいい加減にタッチする為、赤ランプが点灯、流れが止まって迷惑する事を経験した方も多いと思う。そんな客の不満を吸い上げた、カイゼンだろう。
前に取り上げた男子小用トイレの標的なども清潔感を保つチエだ。関東でも普及するのは近い予感がする。
注意すると、身近な実例で色々な処に発見する事が多い。お客様に“好きな店”になって貰う為には、希望や苦情を話しやすい、伝えやすい工夫をする事が大切である。
周年記念イベントとトップの価値観の関係~伝統か現代(流行)か!?
~経営コンサルタント・安岡裕二の“デフレを乗り切る”経営戦略・戦術(コラム)~
素晴らしい美声のカルメン「闘牛士の歌」に始まり、若さ溢れる慶応大チアリーダーの華やかなショー、国際色に染まったモロッコ、パラグアイの各全権大使らの祝辞…とエンタテイメントとGlobal時代を印象づける飽きさせない演出だった。
長年お付きあい戴いている(北島社長)が率いる「日本緑茶センター」創立40周年記念バーティでの事。
企業の1つの区切りとして、○○周年記念祝賀会がしばしば行われるが、こうしたパーティにも時代の変化に対するトップの価値観が現れるものだと妙に感心した。というのも、1ヶ月ほど前の創業90周年記念式典の後の祝賀会が、創業者と交流の深かったご年配同業者の祝辞、鏡割りと伝統的祝賀会だったことを思い浮かべて大きな違いに“トップの価値観”ということを感じたものでした。
社歴の長さの違いに加え、方や海外からの輸入商社、一方は国内で造り国内向け需要中心という業態の違いからくるものが大きく、一概に良し悪しを論ずる事はできない。
かねて、経営では、不易流行(変わらざるものと変わるもの)のバランスは、業態によって、6:4であったり、5:5 或いは、4:6であったりするのが良い…と考えている。不易流行は、芭蕉が唱えた考え方ですが、芭蕉は“変わらざるものと変わるもの、ついにはひとつに帰する”とも言っています。博報堂が「不易流行研究所」を作った位ですから、真理を見極めるのは難題。
伝統と革新と言い換えても良いのではないかと思っていますが、つまる所は“トップの価値観”によって、経営の針路は大きく変わると言えます。個人的には、「変わり目を捉える感度、アンテナを磨いて、時代の流れを捉える」ことが将来を大きく左右すると思っています。
その意味で、早くから紅茶、中国茶など世界のティーの普及に着目し、今日の追い風を生み出した北島さんのセンスと決断力が、この記念パーティに結実されたものと好感を持ちました。もう一つ持ち上げると、“感動”という響きが感じられるイベントでした。感謝!(^_^)
NHKのBS系はなかなか味のある番組を放映する。偶然見た番組で、カクテルとビールのうまみを出すのにプロの技はどう違うのか!? といった点をスーパースピードハイビジョン映像で解明して見せていた。
カクテルでシェーカーの振り方を仔細に見ると、バーテンダーの技は前後に振るだけのように見えるが、実は(ひねり)を加えていることが解る。ひねりを加える事によって、氷がぶつかり原酒が薄まる事がなくなり、まろやかな味が出るとのこと。
ビールの場合は、(泡)の粒が小さく均一な事がビールに蓋をした形になり旨味を保つコツとなる。サーバーからビールを注ぐやり方次第で泡の粒が変わる事を、やはりハイビジョンで写して見せていたが、納得ものだった。泡の量を目安とする前に(泡の粒の細かさ)がまろやかな旨味に繋がる事を知っておきたい。ま、居酒屋でバイトの女性が生ビールをサーバーから出したり、宴会の時にピッチャーで飲む事が如何に泡を冒涜!?しているか! 知るべきだと思う。
※画像のバーテンダーは、銀座7丁目サッポロライオン・ビアホールで30年以上もサーバーから、生ビールを注ぎ続けてきたという から凄腕の(生ビール出し名人)といわれる「匠」なのだ。
※「東京名店塾」では、「匠の志」を持ち続ける仲間を目指していますが、私、塾長の安岡は住まいが鎌倉ですが、「名店塾」で知り合った男爵さんの(エルパーマと白髪ぼかし)の技に惚れ込み、カットに通っています。「匠」の技と言えるオリジナルな技術ですが、どう皆さんへ伝えていくか!?