東京タウンウォッチング 渋谷シンクスのライフスタイル売り場とコンセプトがGood !!
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~

東急グループの開発した「渋谷ヒカリエ」。空中に飛び出して浮かんだような劇場がNYの本場ミュージカルでこけら落としをするなど、文化発信で話題となった。下層階には、東急百貨店が運営する「シンクス」が入った。以前の東急文化会館跡地だからワンフロアの面積が小さくどんな百貨店?を作るのか、お手並み拝見と言った野次馬的興味もあった。
所がどうして、中々楽しい売り場になっていて、業績も予算を上回っていいという。特徴的な事は、食、食物販が5割、物販5割といわれる衣料不振の背景の中で、徹底して“雑貨”に個性を出していること。その象徴が5階のライフスタイル雑貨の売り場。
(*写真 上段は飲食フロアの死角コーナーを活用した卓球台??? 下段左コンランキッチン。 下段右 5階売り場)
核となる大型のショップに知名度の高いイギリスのデザイナーコンランが監修する「コンランキッチン」。厨房施設があり実演もする本格派だ。コンランはサーと呼ばれるほど英国では格が高い存在。日本では、丸ビルに家具、インテリアショップを出し既に知られた存在。料理をしない私でも、厨房に立って腕をあるって見たい衝動が起きた(ホント~!?)。それくらいあこがれ感を抱かせる売り場だ。
小さな区画に入るショップでは、オーガニックやナチュラルをテーマにした個性派は勿論、「お出かけエプロン」を提案する店やハンドメードキャンディなど、大と小が変化と楽しさを生み出している。
『文化発信機能にこだわった。コンセプトは“スパークリング”(はじける)で、新業態、地方名店、世界初などを導入した』(店長)という。25才~35才をメインターゲットにしたというが、OL~キャリアまで、独り暮らしの多い“大人女性”の狙いはピタリはまったようだ。
その他、メーカーの仕切りを外したオープンな「靴売り場」が、お客様の立場に立った選びやすい、見通しの良い売り場になっていたり、関連商品で靴と足の悩みを解決、サポートするパッケージされた小物商品がズラリと壁面を埋めていたのには驚いた。働く女性がいかに靴の悩みを抱えているかにビックリした次第です。日本人のアイデアは、正に“日本人的親切心”から生まれてくる、コリャ最早“文化”と呼べるレベルと感心した次第。
東急百貨店社長の語る渋谷論も見識に満ちている。提携関係にある伊勢丹から2010年に移ってこられたとの事だが、その時渋谷を、“混沌の街”と見ていたという。高級住宅地があり、若者文化のセンター街(今は、バスケ通りという)があり、文化村、IT企業の集積、路地裏のカオスもある…正にもの凄いエネルギーのマグマがあると感じていたという。
そうした中で、10年後の東急百貨店像を社内で議論し、「ハグ・エブリマン」というスローガンが生まれた。ハグは、抱擁。そこから「お客様にどれだけ尽くすか」というトコトン作戦、これでもか作戦など実行に移す。例えば、お彼岸の時期におはぎの種類をこれでもかというほど揃えたという。
又、『品揃えを豊富にするのは大変な事、それ自体が教育。まず人づくり、次が店づくり、 そしてお客様づくりになる。この順番が大事。売上や利益を上げろとは言いません』…ナルホド、伊勢丹の強さの一端を見た思いでした。
渋谷「シンクス」には、トレンドを知覚するヒントがいっぱいありました。
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~


東急グループの開発した「渋谷ヒカリエ」。空中に飛び出して浮かんだような劇場がNYの本場ミュージカルでこけら落としをするなど、文化発信で話題となった。下層階には、東急百貨店が運営する「シンクス」が入った。以前の東急文化会館跡地だからワンフロアの面積が小さくどんな百貨店?を作るのか、お手並み拝見と言った野次馬的興味もあった。
所がどうして、中々楽しい売り場になっていて、業績も予算を上回っていいという。特徴的な事は、食、食物販が5割、物販5割といわれる衣料不振の背景の中で、徹底して“雑貨”に個性を出していること。その象徴が5階のライフスタイル雑貨の売り場。
(*写真 上段は飲食フロアの死角コーナーを活用した卓球台??? 下段左コンランキッチン。 下段右 5階売り場)
核となる大型のショップに知名度の高いイギリスのデザイナーコンランが監修する「コンランキッチン」。厨房施設があり実演もする本格派だ。コンランはサーと呼ばれるほど英国では格が高い存在。日本では、丸ビルに家具、インテリアショップを出し既に知られた存在。料理をしない私でも、厨房に立って腕をあるって見たい衝動が起きた(ホント~!?)。それくらいあこがれ感を抱かせる売り場だ。
小さな区画に入るショップでは、オーガニックやナチュラルをテーマにした個性派は勿論、「お出かけエプロン」を提案する店やハンドメードキャンディなど、大と小が変化と楽しさを生み出している。
『文化発信機能にこだわった。コンセプトは“スパークリング”(はじける)で、新業態、地方名店、世界初などを導入した』(店長)という。25才~35才をメインターゲットにしたというが、OL~キャリアまで、独り暮らしの多い“大人女性”の狙いはピタリはまったようだ。
その他、メーカーの仕切りを外したオープンな「靴売り場」が、お客様の立場に立った選びやすい、見通しの良い売り場になっていたり、関連商品で靴と足の悩みを解決、サポートするパッケージされた小物商品がズラリと壁面を埋めていたのには驚いた。働く女性がいかに靴の悩みを抱えているかにビックリした次第です。日本人のアイデアは、正に“日本人的親切心”から生まれてくる、コリャ最早“文化”と呼べるレベルと感心した次第。
東急百貨店社長の語る渋谷論も見識に満ちている。提携関係にある伊勢丹から2010年に移ってこられたとの事だが、その時渋谷を、“混沌の街”と見ていたという。高級住宅地があり、若者文化のセンター街(今は、バスケ通りという)があり、文化村、IT企業の集積、路地裏のカオスもある…正にもの凄いエネルギーのマグマがあると感じていたという。
そうした中で、10年後の東急百貨店像を社内で議論し、「ハグ・エブリマン」というスローガンが生まれた。ハグは、抱擁。そこから「お客様にどれだけ尽くすか」というトコトン作戦、これでもか作戦など実行に移す。例えば、お彼岸の時期におはぎの種類をこれでもかというほど揃えたという。
又、『品揃えを豊富にするのは大変な事、それ自体が教育。まず人づくり、次が店づくり、 そしてお客様づくりになる。この順番が大事。売上や利益を上げろとは言いません』…ナルホド、伊勢丹の強さの一端を見た思いでした。
渋谷「シンクス」には、トレンドを知覚するヒントがいっぱいありました。
「イムスクラブ」タウンウォッチング 9月20日(木)【「テラスモール湘南」と湘南の夕日を楽しむ】コース
~爽やか!! 湘南の新しい風に吹かれてみましょう!!~
オープンテラスで人気のSC「テラスモール湘南」と湘南の潮風・夕日を楽しむコースです
(写真は、片瀬海岸のイル・キャンティビーチェから見た夕景)
・集合;11:00 ~16:00 ・集合;JR東海道線or湘南新宿ラインで「辻堂駅」改札
*ご注意 「辻堂」駅は、藤沢駅の次。各駅停車駅です。東京駅or新宿駅から約Ⅰ時間
講師連絡 090-3233-7847
○2011年11月 神奈川県藤沢市辻堂駅に直結した「テラスモール湘南」がオープンし、新しいタイプのショッピングセンターとして広域から人を集め、賑わいを見せています。何が新しいかって? コンセプト(テーマ)の空、海、風と湘南のイメージが重なる、 “テラス”をウリにした「テラスモール湘南」(写真)というネーミング !!

各階毎に広々と設けたテラスが、遠慮いらずに使えて、“時間を忘れた”ゆったり感を与えます。 敷地にゆとりがある強みを生かし、一戸建てのショップが並ぶ「湘南ヴィレッジ」と名付けた一角も“ゆったり”“癒し”の空間演出に役立っている。ショップも、高感度なライフスタイルを謳っていて、カリフォルニアから進出の「ロン・ハーマン」、英国の雑貨「キャズ・キッドソン」、併設の「キャズ・カフェ」(写真)、地元で人気のベーカリーなどお洒落な都会感が受けている。 又、フードコートも「潮風キッチン」なんてネーミングで、白木のやさしい雰囲気を出すなどの工夫もいい。
○「テラスモール湘南」~湘南海岸散策~江の島水族館並び、片瀬海岸の海辺にたつ「イル・キャンティビーチェ」で美しい夕日を楽しみながらの夕食(カジュアルイタリアン)
コース予定
●集合JR「辻堂駅」11.00~「テラスモール湘南」(11.10~14.00◎ランチタイム含む)~バス~湘南海岸「辻堂公園」へ(14.30)~“風に吹かれて”海岸のサイクリングロード散策(14.30~15.30)~片瀬海岸「小田急線・江の島駅」近くで解散(16.00)~(希望者で遊食)(16.30~18.30)◎「イル・キャンティビーチェ」℡ 0466-26-0234
参加費 会員 2.000円、非会員 3.500円○資料送付後の取り消しは資料代2.000円負担
参加申込書
12/09/20(木)「テラスモール湘南・湘南の夕日」etc. ○問合せ℡090-3233-7847
◎申込み オフィス「IED」;FAX0467-25-0834 又は 《E-mail》 yasuoka@m.jcnnet.jp
お名前
会社名
資料送り先 〒
ケータイ℡
FAX
~爽やか!! 湘南の新しい風に吹かれてみましょう!!~
オープンテラスで人気のSC「テラスモール湘南」と湘南の潮風・夕日を楽しむコースです
(写真は、片瀬海岸のイル・キャンティビーチェから見た夕景)
・集合;11:00 ~16:00 ・集合;JR東海道線or湘南新宿ラインで「辻堂駅」改札
*ご注意 「辻堂」駅は、藤沢駅の次。各駅停車駅です。東京駅or新宿駅から約Ⅰ時間
講師連絡 090-3233-7847
○2011年11月 神奈川県藤沢市辻堂駅に直結した「テラスモール湘南」がオープンし、新しいタイプのショッピングセンターとして広域から人を集め、賑わいを見せています。何が新しいかって? コンセプト(テーマ)の空、海、風と湘南のイメージが重なる、 “テラス”をウリにした「テラスモール湘南」(写真)というネーミング !!


各階毎に広々と設けたテラスが、遠慮いらずに使えて、“時間を忘れた”ゆったり感を与えます。 敷地にゆとりがある強みを生かし、一戸建てのショップが並ぶ「湘南ヴィレッジ」と名付けた一角も“ゆったり”“癒し”の空間演出に役立っている。ショップも、高感度なライフスタイルを謳っていて、カリフォルニアから進出の「ロン・ハーマン」、英国の雑貨「キャズ・キッドソン」、併設の「キャズ・カフェ」(写真)、地元で人気のベーカリーなどお洒落な都会感が受けている。 又、フードコートも「潮風キッチン」なんてネーミングで、白木のやさしい雰囲気を出すなどの工夫もいい。
○「テラスモール湘南」~湘南海岸散策~江の島水族館並び、片瀬海岸の海辺にたつ「イル・キャンティビーチェ」で美しい夕日を楽しみながらの夕食(カジュアルイタリアン)
コース予定
●集合JR「辻堂駅」11.00~「テラスモール湘南」(11.10~14.00◎ランチタイム含む)~バス~湘南海岸「辻堂公園」へ(14.30)~“風に吹かれて”海岸のサイクリングロード散策(14.30~15.30)~片瀬海岸「小田急線・江の島駅」近くで解散(16.00)~(希望者で遊食)(16.30~18.30)◎「イル・キャンティビーチェ」℡ 0466-26-0234
参加費 会員 2.000円、非会員 3.500円○資料送付後の取り消しは資料代2.000円負担
参加申込書
12/09/20(木)「テラスモール湘南・湘南の夕日」etc. ○問合せ℡090-3233-7847
◎申込み オフィス「IED」;FAX0467-25-0834 又は 《E-mail》 yasuoka@m.jcnnet.jp
お名前
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資料送り先 〒
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「スタジアムに食べに行く!! 」…発想転換 飲食の集客パワー!?
ファジアーノ岡山というクラブでは、試合前からスタジアム周辺に賑わいができる。 瀬戸内焼き穴子弁当、牛テールの塩焼き、黄ニラ焼きそば…なかなか本格の屋台(コーナー?)ものだ。
『サッカー好きでない人に見に来て下さい と呼びかけても響かない。それより「アレを食べに来て」と言った方が観戦動機を呼び起こしやすい』(社長)という発想転換で、「日本一のグルメスタジアムを目指す」宣言になった。
“グルメ”を名乗るだけあって、個性的メニューがずらりラインナップされている(HP)。地元業者の出店の協力を得ているが、屋号を出さず統一ブランドにしたり、ユニホーム着用、私語慎む、喫煙は喫煙所で…など中々の着想と運営振りのようだ。

消費動機の中で、衣食住遊の内 集客パワーは“食と遊”が強いと感じている。 スタジアムの連想で、浮かんだのが、お台場「ダイバーシティ」SC(ショッピングセンター)のフードコート。名前が「グルメスタジアム」とある(写真の入口看板)。見た瞬間…!? 野球やサッカーのスタジアムを連想し、「ナゼ!?」と違和感を覚えたものだ。しかし…、岡山の例を知ると…何となくつながる気もしてくる。考えさせるところがミソかも知れない…などと思う。
ショッピングセンターなどでは「フードコート」が全盛! …それはもちろん、「その土地ならではの地場産品を活かしたメニュー」や「個性的ネーミング」で差別化して魅きつけ、集客につなげようという競争の時代である。「湘南キッチン」(テラスモール湘南)、「ソラマチタベテラス」(東京スカイツリー) etc.…「グルメスタジアム」も思い出しやすい名前である事が流れに乗っていると言えそうだ。「ナゼ?」と考えさせるところも遊び心につながるかも…?
先日のドラッカー実践行動学勉強会(池袋)の読書会では、「コミュニケーション」がテーマでしたが、集約すれば「経験の共有」がコミュニケーションが通い合う原理になるということになる…と思った次第です。「旨い!」の経験は、食こそ強い と思うのです。
コミュニケーションとは、心の持ち方の問題でもあるしょう。「感動経験を共有する」組織やプロジェクトであったら強くて素晴らしいのだが…。
ファジアーノ岡山というクラブでは、試合前からスタジアム周辺に賑わいができる。 瀬戸内焼き穴子弁当、牛テールの塩焼き、黄ニラ焼きそば…なかなか本格の屋台(コーナー?)ものだ。
『サッカー好きでない人に見に来て下さい と呼びかけても響かない。それより「アレを食べに来て」と言った方が観戦動機を呼び起こしやすい』(社長)という発想転換で、「日本一のグルメスタジアムを目指す」宣言になった。
“グルメ”を名乗るだけあって、個性的メニューがずらりラインナップされている(HP)。地元業者の出店の協力を得ているが、屋号を出さず統一ブランドにしたり、ユニホーム着用、私語慎む、喫煙は喫煙所で…など中々の着想と運営振りのようだ。

消費動機の中で、衣食住遊の内 集客パワーは“食と遊”が強いと感じている。 スタジアムの連想で、浮かんだのが、お台場「ダイバーシティ」SC(ショッピングセンター)のフードコート。名前が「グルメスタジアム」とある(写真の入口看板)。見た瞬間…!? 野球やサッカーのスタジアムを連想し、「ナゼ!?」と違和感を覚えたものだ。しかし…、岡山の例を知ると…何となくつながる気もしてくる。考えさせるところがミソかも知れない…などと思う。
ショッピングセンターなどでは「フードコート」が全盛! …それはもちろん、「その土地ならではの地場産品を活かしたメニュー」や「個性的ネーミング」で差別化して魅きつけ、集客につなげようという競争の時代である。「湘南キッチン」(テラスモール湘南)、「ソラマチタベテラス」(東京スカイツリー) etc.…「グルメスタジアム」も思い出しやすい名前である事が流れに乗っていると言えそうだ。「ナゼ?」と考えさせるところも遊び心につながるかも…?
先日のドラッカー実践行動学勉強会(池袋)の読書会では、「コミュニケーション」がテーマでしたが、集約すれば「経験の共有」がコミュニケーションが通い合う原理になるということになる…と思った次第です。「旨い!」の経験は、食こそ強い と思うのです。
コミュニケーションとは、心の持ち方の問題でもあるしょう。「感動経験を共有する」組織やプロジェクトであったら強くて素晴らしいのだが…。