読書感想101 転び者<o:p></o:p>
著者 佐伯泰英<o:p></o:p>
生年 1942年<o:p></o:p>
出身地 北九州市<o:p></o:p>
出版年月日 2013年6月1日<o:p></o:p>
出版社 (株)新潮社 新潮文庫<o:p></o:p>
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感想<o:p></o:p>
新・古着屋総兵衛シリーズの第6巻になる。6代目総兵衛の血を受け継ぐ10代目大黒屋総兵衛勝臣の活躍を描いている。今回は表の顔は古着屋で、裏の顔は影の旗本、鳶沢総兵衛勝臣として、鳶沢一族に命令を下す当代の影の正体を探るために、京都に向かう旅の顛末である。6代目の志を受け継ぎ、もともとベトナム育ちの10代目勝臣は海外との交易に本腰を入れようとしている。そこに立ちふさがるのは11代将軍家斉の岳父にあたる、島津重豪。薩摩の沖では大黒屋の船の前に十文字の薩摩の船が行く手を阻み、京都へ行く陸路、伊賀の山中でも勝臣を待ち受けている。薩摩の密偵が大黒屋の側に転んだが、果たして裏切り者は信じられるのだろうか。<o:p></o:p>
いつも旅の楽しい話が多いが、今回も特に勝臣が日本の事情にうといということで、いろいろうんちくが傾けられている。徳川家康の伊賀越えを逆方向から辿るというのも面白い。<o:p></o:p>
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