忠武駅の構内の詩のパネルは5枚ある。今回は4枚目と5枚目。
山奥の山里
チェエチャン
山奥の山里にある一軒家
山腹にかかって
カッコウの鳴く声が中天を飛ぶよ
山は近いようで遠いだけだが
山里の旅人が
雲に乗って登るよ
山奥山里の一軒家
夕方煙が上がるとコノハズクの鳴き声が
川の早瀬となって流れる
夜は短いようで長いだけだが
山里の旅人は
眠ることができず心細いよ
オチョン
白い雪が降った日
カラスが一羽木の枝に
座って鳴いている
黒い色の
カラスは悲しい涙に見える。
表は白く中は黒い雪を見て
どんな煙突からも吹きだす煤煙
死の灰が中から白く現れる
カラスはまた
雪が降る空をふわりと飛ぶ
その
美しいカラスの本当の輝きが
世の中を清らかに浄化してくれていることを
語ってくれても
白い空の上を
軽く飛んでいく