―― 巻六 雑歌 ――
― 雑歌 ―
2013-0321-man0908
万葉短歌0908 年のはに0831
年のはに かくも見てしか み吉野の
清き河内の たぎつ白波 笠金村
0831 万葉短歌0908 ShuC272 2013-0321-man0908
□としのはに かくもみてしか みよしのの
きよきかふちの たぎつしらなみ
○笠金村(かさの かなむら)=題詞には「笠朝臣金村」。第231歌、364歌参照。
【編者注】第907歌(長歌)の題詞読下しは、「養老七年癸亥(みづのとゐ)の夏の五月に、吉野の離宮(とつみや)に幸(いでま)す時に、笠朝臣金村が作る歌一首 并せて短歌」。その「反歌二首」の第一首。
【訓注】年のはに(としのはに=毎年)。み吉野(みよしの=三吉野)。たぎつ白波(たぎつしらなみ=多芸津白浪)。