その桜は日がな古びた木の椅子に腰かけていた風はゆるく吹いていた雲もゆったり流れていた小鳥も虫もいつもと変わらぬ春だけど出会っても別れても乾杯もなく送る言葉もなく記念撮影もなかった春だからすこしだけ化粧をしたひらひらと花びらとなって風となって雲となってその桜はやがて百年の山へと帰っていった
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